今月に入ってだんだんと弱っていき
ほとんど動かなくなって、餌を食べなくなった
そして今日の夕方に、死んだ
まるで木が少しずつ枯れていくような、そんなカブト虫の一生だった

ヒトも同じなんだよ
当たり前だけれど、みんないつかは必ず死ぬ
カブト虫は時の流れの中で、当たり前に死んだ
その一生は、アンチエイジングなんて言葉とは無縁だ
年齢に逆らうヒトの発想と行動は、やがてくる死への恐怖に他ならないのではないか
心身共に少しずつ枯れていくのが自然だけれど
若さに価値を見いだし、それにこだわるのは、生物の中でもヒトだけだろう