演奏に出かけるときは、今では車で移動することがほとんどになりました。
そうすると、初めて出かけた町でも、外を歩くのは駐車場から会場までの、ごくごく短い距離だけになってしまいがちです。
地方の小さな町では、公共交通機関網がことごとく壊されています。
路線バスが廃止となり、町営バスが一日に数本だけといった町も珍しくありません。と言うよりも、そんな町が大半になってしまいました。
モータリゼーションの発達は、短期的には生活を便利にしたようにも思えます。
ところが、車を運転しない人、しなくなった人にとっては、この上なく不便なのです。死活問題だと言ってもよいでしょう。
「年を取ったらね、バスや鉄道がないと困るんだよ。そこをよ~く考えてみんさい。みんなさ、目先のことしか考えてないんだよ。兄ちゃん、車の運転が出来んようになったらどうする?買い物にも行かれんで。病院にも行かれんようになるんで」
僕は仕事柄、車の運転に縁のない人や、縁を切らざるを得なかった人たちから、こんな話をよく聞きます。
ところが当の自分とて、もはや車のない生活は考えられなくなっています。
公共交通機関がなくなっていく。これは地方だけの問題ではありません。国全体の問題です。
高齢化の波は、都市部ほど大きくなっていくのです。
2030年には、高齢化率は三割近くになると推計されています。
それに伴い、地域のコミュニティから孤立した高齢者は、どんどん増えていくでしょう。
これは、特定な方の問題ではありません。
通院や買い物や、社会参加のために、公共交通機関はこれからニーズが増えていくのです。
公共交通機関が整備されていくことは、イキイキとした高齢社会を築くための先行投資だと思っていますが、これは民間だけの努力では無理でしょう。官民一体となった取り組みでなければ。
税金をこうしたことに注いでほしい。
そう思いますが、皆さんいかがでしょう?
\(~ロ\)(/ロ~)/ありゃ、随分と話が飛躍しちまったなぁ。(^_^;)
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