横浜人形の家 ひな人形展 | ちょっとしたこと

現在、横浜人形の家で開催中のひな人形展 ひな人形 比べてみればを見に行きました。

 

人形の家には、私はかなり前に行ったっきり。

前とは、常設展の内容がガラッと変わっていました。

 

 

なお、館内ではフラッシュを使わなければ、写真を撮ってもよいとのこと。

 

 

まずは常設展から。

横浜の人形の歴史が展示されている。

赤い靴の女の子や、青い目のお人形のこととか。

 

 

パッと見で竹久夢二の作品と思ったら、やはり。

女の子の帯もまた美しい。

 

 

 

横浜開港人形。

開港当時に横浜にいた人々をモデルにしている。

 

 

人が通ると説明の音声が再生され、青い目のお人形の歌がかかったりと。

 

 

次の展示では、世界の様々な国の人形が紹介されている。

全てを紹介するのは大変なので、ざっと載せます。

ショーケースに反射する照明や私が写り込むのを防ぐため、斜めから撮っているのが多いです。

 

 

 

 

左下の倒れているこけしには、ちゃんと敷物が敷かれている。

 

 

ドールハウスの中の物も細かい作りになっている。

 

 

 

 

次の展示は、水澄美恵子氏の作品の展示。

テーマは昔の子どもの遊び。

それぞれの表情や仕草が活き活きしている。

 

 

楽しそうな子どもたちの様子が伝わってくる。

 

 

3階に上がる階段の前には、人形の歴史が紹介されている。

こういうのあったなぁと懐かしく思いながら、階段を登って。

 

 

 

 

3階に到着。

 

 

次の展示では、ひな人形や浄瑠璃の人形などが展示されている。

 

 

常設展でもひな人形が展示されている。

主にミニチュアハウスみたいな御殿飾りのもの。

 

 

奥に男雛と女雛がいらっしゃる。

 

 

ミニチュアがまたかわいい。

 

 

こちらの御殿飾りは、4人がかりで組み立てたのだそう。

当館で最大の御殿飾り。

 

 

おごそか。

 

 

日本の人形芝居・人形浄瑠璃と竹田人形を紹介。

こちらのモニターで、浄瑠璃の公演を流している。

それを見ると、人形が生きているかのような動きや表情をしている。

人形もさることながら、操る人もすごい芸術家と思う。

 

 

人形の袖や裾の揺れなどで、感情を強く表現したりするので、そのことを計算して作られているような印象。

 

 

他にも勇ましい男性の芝居人形などがあり、その力強い表情が印象的。

 

次の展示は西洋のアンティークドール。

ドレスなどがゴージャス。

 

 

 

ドールハウスは16世紀後半のドイツとオランダで始まり、その後イギリスやアメリカに広がったのだそう。

 

 

オートマタ。

自動で動くカラクリ人形。

その動きなどをモニターで紹介している。

その精巧ぶりがすごい。

 

 

恋月姫という作家さんの作品。

独特の世界観で、物語を感じる。

 

 

アジアの人形芝居の人形たち。

両手の先に棒が付いていて、それを動かしてお芝居をするよう。

 

 

次の展示は、企画展のひな人形展。

どれも見慣れないものばかりなので、興味深かった。

 

 

絢爛豪華なものが多い。

 

 

この冠からして、豪華。

 

 

時代や地域によって、装束などが違う。

 

 

 

下半身がやたらとぷっくりしている。

 

 

着物にも厚みがある。

 

 

浮世絵に描かれたひな祭りの様子。

 

 

 

下からあおって撮ったのは、私がガラスに写り込まないためだったけれど、そのせいか、人形に威厳が出てしまったような。

 

 

 

 

 

立ち雛も大小様々。

 

 

 

こちらも精巧にできていて、ゴージャス。

 

 

 

 

三人官女の表情がかわいらしい。

ただ、女雛の冠の紐が鼻にかかっているような。

 

 

 

スタイリッシュなのとぷっくりな男雛。

 

 

女雛も同じく。

 

 

ミニチュアの作りが細かいので、見ていて飽きない。

 

 

主役が見えにくいけれどね。

 

 

こちらも主役が見えにくいし、手前の人たちに動きがあるので、手前の方が気になってしまう。

 

 

ということで、奥に寄って撮ってみた。

 

 

こちらは飾りの素晴らしさもさることながら、赤い敷物の刺繍も細かいという。

 

 

手前のお囃子の二人の動きが、激しめ。

 

 

センターは座るのね。

 

 

こちらも。

おまけにお顔が見えにくい。

 

 

ぷっくり型のお着物のせいか、穏やかに見える。

 

 

五人囃子の頭頂部に目が行ってしまう。

 

 

こちらが主役。

シックな色合いがステキなお二人。

 

 

五人囃子に琴がいるのは、初めて見た。

 

 

お二人の袖の色が同じような。

コーディネートされているね。

 

 

左下に見慣れない三人が。

料理をしているみたい。

 

 

こちらはお道具のお披露目がずらりと。

 

 

お人形とお道具の縮尺が合わないのは、お道具は実際に遊ぶということなのかな。

 

 

綿入りの布団は高価だったとか。

 

 

御殿飾りの組み立てについて。

パーツごとに組み立ていくので、確かに大変そう。

 

 

こちらでは各地の様々な雛人形を展示。

 

 

 

 

鮮やかな色彩がステキ。

 

 

 

よい表情をしています。

 

 

 

丸顔なのがかわいい。

 

 

こちらは更に丸っこい。

 

 

三人官女の裾が舞っていて、陽気な感じ。

 

 

こちらは袖が舞っていて、爽快な印象。

 

 

こちらは表情がない分、想像を掻き立てられる。

 

 

ひな人形には、いろいろと違いがあるようで。

貴族か武家かとか、目は描いていたのか、もしくは水晶に目を描いた物を顔にはめたのかなど。

 

江戸では段飾りで三人官女は三方持ち、京都では御殿飾りで三人官女は島台持ちといった違いがあったり。

 

江戸では、箪笥などの引き出しを利用して段にしていた様子が浮世絵などに描かれているとか。

 

商業的歴史もある。

関東大震災以降、段飾りの様式は東京の百貨店が雛人形を組み物として売り出したことにより、更に広まったとか。

また、東京の人形業界では1928年(昭和3年)の昭和天皇の即位式を機に、両陛下の並び方に倣って男雛女雛を現代式として推奨したそう。

関東と関西では、男雛と女雛の位置が違うのは、そういうことのようで。

 

それぞれの地方によって、人形の文化も様々。

そんなそれぞれの文化を各地で展示しているよう。

下に降りる階段に貼ってあったポスターがこちら。

こんなにもひな祭りを題材にしている催し物があるとは。

 

 

一年の内で、一番人形を意識するのはひな祭りだと思う。

なので、人形をテーマにした展示は、今が旬なのかもしれませんね。

人形を通して歴史や文化を感じたり、こちらで知識が広まりました。

 

 

ではでは、こちらはこの辺でクローバー