【NAX-100A】日産テクシスで最後に開発した織機です。
残念ながら、初期メンバーには入っていなかったのですがいざ実験が始まると・・・。
全く動きません?
原因も解らず右往左往するだけ・・・やっと呼ばれました。
だから最初から参加していれば・・・何度も直談判したのですが、駄目だったですね・・・?
開発は若い人中心にとか・・・・で。
前にカタログの失敗作をアップしていますがこれは成功例です。
その他に、展示会で使う紹介ビデオやプレゼンなんかも作っていました。
何しろ赤字会社でしたから・・・。
このカタログは、既存のメーカに頼んだ物を社長が気に入らなかったようで、カタログを持って、
『このカタログどう思う?』
「ダサイですね!」
『そうだろう?』
「それに、この織機の良さが解らない!」
『出来る?』
「後輩と二人なら」
『あと1か月で作って』
「イラストレーターとホトショップを買ってくださいパソコンは私物を使います。」
『解った。』
そんなこんなで始まりました。
期間は、1か月と思っていたら印刷屋さんとの打ち合わせで2週間しかないことが判明
二人して泊まり込みで仕上げたのがこのカタログです。
写真も自分たちで撮ったもので、骨格強度がポイントだったのですが3D画像がCADから出力(画面出力は出来たがギザギザ)できずイラストレーターかホトショップのおまけソフトでシコシコ作ったものです。
このおまけソフトが、恐ろしいほど演算に時間が掛かり、ホント大変でした。
米国国際繊維機械展(ATME)に使う為だったので英語で作られています。
イラストレーターのデータで渡したので、安く済みましたが、日本語版は、日本語に変更依頼したようで大分高くなったようです。
勝手にやって、“知らんがな!”です。
このカタログ、殆ど優秀な後輩が作ったものです。
私は、骨格の3Dを“チマチマチマチマチマチマ”それらしく作っていた為、殆どの作業がこれに費やされてしまいました。(チョット動かしただけで、何・・・・・十分も帰って来ないのです。)
それと枠からはみ出ているやつ、その下の人形みたいなものが入ったやつ、そして織機を斜めにしたやつが私の作です。
“すくな!”
そうそう、一つ上に有る画面ですがこれは全て私が作りました。
タッチパネルなので全てをここで操作します。
裏画面で開発や不具合時の原因&計測が面もあります。
液晶に金が掛けられなかったので640x480の2値画面です。
オムロンの人もこの画面には驚いていました。
優秀な後輩のお陰ですが、社長からは大変喜ばれました。
この社長、前は座間工場長だった人で、何でか?分からないのですが、大変仲良くさせていただきました。
特命で、色んなことをさせられました。
楽しかったなぁ~。
元気しているかなぁ~。
この織機は、デニムの発色がとっても綺麗で(打ち込み強度が高い)とっても良いものだったように思います。
残念ですが非常に生産台数が少ない。
もう動いて無いかなぁ~。
1/7追記
米国のコーンミルズ ホワイトオーク工場(生地をリーバイスに独占供給)で使われていた様ですが残念ながらこの工場も 2017年12月31日に閉鎖されています。
以上です。