【モスクワ=工藤武人】北極海の一部バレンツ海で今月1日、ロシア軍の潜水艇(火元は蓄電室)での火災により乗組員14人が死亡した事故で、潜水艇の活動を巡って臆測が広がっている。海底で外国の通信傍受に従事していたとの見方も出ている。潜水艇は原子力潜水艇で、火元は蓄電室だった。ショイグ氏は、潜水艇の原子炉は直接的な被害を受けなかった。

 


AS-31Losharik

原子力潜水艇は2003年に配備が始まった「ロシャリク」(25人乗り、全長79メートル)だと伝えた。原子力潜水艦の下部に搭載され、水深6000メートルまで潜水可能とされている。RBCによると、海底の通信ケーブルを使った外国の通信傍受などを担う海軍の部局に所属する。(読売オンラインより抜粋)

 

米紙ニューヨーク・タイムズは15年10月、ロシャリクを念頭に「ロシアの潜水艦や潜水艇が海底通信ケーブル付近で積極的に活動している。米軍事専門家らは、これらの艦艇が有事の際にケーブルを切断し、通信網を破壊することを懸念している」と伝えていた。

 

Losharik海底で特殊工作をするための潜水艇


 アメリカのNR-11970~2008年)

 

という事なので少し調べてみました。

 

201971日、Severomorsk近郊のロシアの深部原子力潜水艦(AGS)で火災が発生しました。乗組員14人が死亡した。問題の潜水艦はAS-12 Losharikであるとのこと。

この潜水艦は防衛省に直接従属しており、軍の命令には服従しません。

ロシア連邦の防衛省の深海調査のための主要な総局の一部で「深海情報​​」とも呼ばれています。

それだけで、Losharikは軍艦ではありません。公式分類によると、船は原子力深海基地としてリストされています。船内には銃や魚雷の設置はありません。土壌取得、ソナーおよび科学的活動に関連する他のいくつかの装置のための道具だけがあります。しかし、軍事紛争が起きると、これらのツールはすべて簡単に変わります。

 

Losharikの特徴

1.     潜水艦の内部構造が相互接続された直径6mのチタン合金の7つ(5+2)の球から成る。
この内部構造により、6000mの深さまで潜ることができる。(実際に潜った最大深度は約3000m)

 

2.     ホイールベースがあるため、海底に沿って移動することができる。

 

3.     単独で長距離移動できないので、潜水母艦BS-64 PodmoskovyeBS-136 Orenburgの腹に抱えられて何処にでも移動する。(BS-139は次期型2020年頃ポセイドンに合わせ配属予定)

4.     船首最下部には、研究から水中ケーブルの切断まで、さまざまなタスクを実行できる強力なマニピュレータがありる。

 

ロシアの公式発表は無い様なので、本当の実態は良く解りません。

ただ、こういったものはアメリカがやり始めてロシアが影響を受けて開発するといつの間にか米国は止めてしまって対応策が無い状態になっている。

 

Losharik仕様

長さ 69 m (最大推定 79 m)
7 m (?)
ドラフト 5 m (?)
通常変位 1390 t
フル変位 2000 t
乗員25
深度制限-6000 m (未確認) 北極圏で3000mまで実績が有る

水中速度 30ノット
動力 E-17PWR定格78MWt原子炉 1万馬力の推進力

 

 

次期型原子力潜水母艦「Belgorod

Pr09852 Belgorod仕様 (暫定)
変位:14,700トン(17,000トン)、24,000トン(30,000トン)
長さ:174m(184m)
ビーム:15m(18.2m)
ポセイドンが船体横から船首に成った為
スピード:<32ノット
範囲:無制限
耐久性:約4ヶ月
動作深度:OSCAR-II SSGNあたり500520メートルと推定
推進:2×、2つの蒸気タービンとツインスクリュープラス少なくとも二つの外側スラスタを駆動する能力を有する加圧水型原子炉190 MW OK-650M.02 
乗組員:推定110
武装:6 x KANYON核魚雷(装着時)、2 x 650 mmおよび4 x 533 mm魚雷管(最大28隻の魚雷)

 

その他

 

 

 

以上です。

 

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