電磁波 2.電波 Ⅱ.電波を飛ばす その1 からお読みください。
5. アナログTVの場合
VHF (超短波 30~300MHz 波長:約1~10m)
アナログテレビ、FMラジオ、業務用移動通信、航空無線や船舶無線に用いられる。
6.地デジTVの場合
UHF (極超短波 0.3GHz~3GHz 波長:約0.1~1m)
地デジ、携帯、無線LAN、アマチュア無線や電子レンジや極超短波治療器もこの周波数帯になる。
アナログTVも地デジも受信アンテナは、八木アンテナ(指向性アンテナ)を使用しています。
八木アンテナは、アレイアンテナの一種で通常、ダイポールアンテナを素子としており、主に宇田新太郎講師の研究によって開発、八木秀次教授との共同で1926年に発明された。
V・UHF におけるこれほど単純な構造の指向性アンテナはなく、画期的発明だったにもかかわらず、当時はその有用性が日本では認められなかった、と言う悲しい経緯があります。
八木アンテナは、構造がシンプルかつ高性能という特徴があり、原理上、導波器を増やすことで利得を上げることができ、多いものでは 20 素子超のものが実用化されていて、地デジ化後の一般的なテレビアンテナでは 14~20 素子が普及してる。
八木・宇田アンテナの放射パターンと指向性説明動画
八木アンテナは、日本では注目されませんでしたが、欧米では簡単な構造で指向性と感度は向上するため大いに注目されました。特にレーダー研究が飛躍的に向上しました。この差が第二次世界大戦の結果に大きく影響したのではないでしょうか?
実は、電子式テレビ受像機(ブラウン管テレビ)の開発も日本が最初です。1926年12月25日 - 浜松高等工業学校の高柳健次郎が、撮像に機械式のニプコー円板を、受像に電子式のブラウン管を用いた。「イ」の字を表示させる。
レーダーの基本技術は、戦前にそろっていたのです。生かせなかっただけです。
日本は、日本人の発明に冷たい所が有ります。
全く新しい発明は、日本で認められず海外で認められて初めて日本でも見直される。
こんなことばかりです。
明治以前の人たちの方が優秀だったのでしょうか??
少なくとも見る目があった???
最後に各種アンテナ放射説明動画です。
UHF 極超短波 から マイクロ波 と言われています。
実はこのマイクロ波が、今通信やレーダーそして熱利用等一番注目されています。
VHF 超短波までは、ラジオ波 と言われています。
要は電離層(VHFは突抜け)や大地で反射する電波をラジオ波と言います。(下表参照方)
以上です。
電磁波の記事一覧 ☜クリックで一覧表示