今回は、電磁波の一種である放射線(放射能)についての一考です.
ピエール(1906年に事故死)は、物理学賞(1903年)を授賞した。
キュリー夫人は研究のためにポロニウムとラジウム(半減期は1601年)を小瓶に入れて常に持ち歩いていたのですが、放射線から身を守るような服は何も着ていなかったそうです。その為、ノート・研究資料・衣服・家具・料理本に至るまで、いまだに放射能を持っているそうです。
尚第一次世界大戦の折,自家用車を改造したX線車を製造し,前線を駆け巡った為,X線による被曝により再生不良性貧血(骨髄機能低下による貧血)を患って、1934年に66歳で亡くなっています。
キューリー夫人を見ていると、人は意外と放射能には強いのでは??
と思ってしまいます。
キューリー夫婦は、常に放射線の中に身を置いていたので放射線に対する耐性が並みの人より優れていたのではないでしょうか?放射能も免疫機構で修復されているうちは、問題無い分けで相当免疫が活性化されていたのではないかと思われます。
66歳でお亡くなりになりましたが、第一次世界大戦時のレントゲン車による被爆が原因です。
写真を見ても解るように防御という概念が無かったため無防備です。
この車で戦場を渡り歩いて負傷兵を助けたそうです。凄いですね!
X線は異なるエネルギー(波長)の混合したもので、ガンマ線は放射性物質に特有な固定値(一つまたは二つ)を持つ点で異なります。この違いが人体に影響したのではと思ってしまいます。
X線管球で生み出されるX線には、連続X線と特性X線の2種類があります。
図には、横軸にエネルギー、縦軸にX線の強度を示しています。
電圧が高いほどエネルギーが高く強度の強いX線ができます。
キュ リー夫人の実験ノー トの放射能
明星大学の図書館に所蔵されているキュリー夫人の実験ノートを、直径50mmのGMカウンタで測定したところ, 日本にあるノートに も放射能汚染が検出されたそうです。
ノートの各ページよりも表紙に最も多く検出され,500ないし600cpmくらいあったという。
表紙,裏表紙,等に付着している放射性物質の分布状態をイメージングプレートで測定した。また,α線の強度とエネルギースペクトルを実験ノートのシリコン検出器で,γ線スペクトルを高純度ゲルマニウム検出器で測定した。
表紙,裏表紙ともに,手が触れる部分の放射能強度が強く,ノートの小口(端)の部分にも付着していた。また,多くの点状の汚染があり,夫人の周辺には粉末状の汚染があったことが推察される。Α線強度の測定によれば,最も強く付着している部分においては,我が国のα核種の表面密度限度(4Bq/cm2)以下ではあるが,それに近い値であった。α線及びγ線のエネルギースペクトルの測定では,核種はウラン系列の226Raとその娘核種の壊変に伴うものであった。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/radioisotopes1952/54/10/54_10_437/_pdf
より抜粋
以上です。