小田急5000形は2020年3月26日にデビューした小田急電鉄の通勤車両です。

「より広く、より快適に」をコンセプトに2018年の複々線完成に続いてブランドイメージの向上が図られている。

車体は新造車としては2000形以来25年ぶりとなる拡幅車体を採用。

車体幅は8000形以来39年ぶりとなる2.9mとし、車両限界ギリギリの巨大なボディとなった。

前回の新造車4000形の車体幅が小田急の歴代通勤車で最も狭い2.79mだったのもあり、ラッシュ時の混雑が大幅に改善されている。(たかが10cmでもラッシュ時の輸送力に大きな差が出る)

外装は小田急通勤車の伝統でもあるブラックフェイスに小田急初の二色帯を採用し、東急電鉄の圧力によって採用されたインペリアルブルーの一色帯から脱却することができた。

2色帯はインペリアルブルーの帯の上にアーズブルーの細帯が入っており、複々線完成後初の新型車両として「新しい小田急」を表現している



内装は暖色系でまとめられており、暖かみの感じる落ち着いた雰囲気を演出し、

床は木目調の不燃性の素材、座席は従来車に比べ大きく座り心地の改善したオレンジ色のものとなった。

吊り革は人体工学上最も持ちやすいとされている丸型を採用し、薄いオレンジ色とすることで緊急時に咄嗟に掴まりやすいように設計されている。

車内灯は埋め込み式LEDを採用し、すっきりした印象を与える。


足回りは1000形更新車をベースとし、M/T比は5M5Tとなり、勾配の多い小田急線内でも安定して走ることができる。

制御装置には三菱電機製のフルSiC-VVVFインバータを採用し、1000形更新車に比べて小型化を実現している(性能はあまり変わらないが)

前照灯、尾灯には全てLEDを採用しており、前照灯には横長の補助灯がついており、尾灯として使うこともできる。

 



【編成】

2023年5月現在10両固定編成12編成合わせて120両が製造され、1000形未更新車と8000形更新車の一部をわずか3年で置き換えたが、

2023年度の増備が無いことが発表されており、今後の動向に注目が集まっている。 


【出典】