平凡な大学生のあなたが、たった三分でウルトラ大学生に変身する方法が見つかる秘密の図書館。

平凡な大学生のあなたが、たった三分でウルトラ大学生に変身する方法が見つかる秘密の図書館。

限りなく凡人の僕が、100人以上のスゴイ大学生に取材して分かったこと、それは「やっぱり才能は1%」ということでした。凡人とウルトラマン、実は紙一重です。この瞬間からでも追いつけます。あなたが突き抜けるキッカケをここで見つけていって下さい。

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おはようございます、こんにちは、こんばんは!長瀬拓哉です。

僕は、大学で経営を学んでいます。正直なところ、学部選びはかなり適当だったのですが、今では経営学部で良かったと思っています。


経営学部という響きは一見華やかですが、法学部や経済学部に比べ設置している大学が少なく、実のところマイナーな学部です。ところが二年程前から急にメジャーな学問分野になってきました。はい、あの本の影響です。覚えているでしょうか?


『もしドラ』です。


奇しくも僕が合格したちょうどその時期、野球部の女子マネージャーが経営学の大家ドラッカーの本を読んで野球部をマネジメントするという本がバカ売れし、どこの本屋に行っても大量に平積みされていました。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/ダイヤモンド社

マイナーだった経営学が一気にスポットライトを浴び、ビジネスマンや学生のみならず、多くの層から親しまれるきっかけとなりました。僕は経営学部生として、ドラッカーを読んでみたかったのですが、「流行にのってるミーハーな奴」と思われるのが恥ずかしくて、ずっと手を出せませんでした。やっとドラッカーを読めたのはつい最近のことです。


ドラッカーの著書は総じて経営哲学的な要素が強く、学問的というよりは、ビジネスマンの心構えを説いたようなものが多いのですが、最近では反対に、少しアカデミックの要素が強い『世界の経営学者はいま何を考えているのか』という本がとても売れています。



世界の経営学者はいま何を考えているのか――知られざるビジネスの知のフロンティア/英治出版



海外で研究をされている日本人の経営学者が最先端の経営学を解説するという内容で、僕が購入した時には大きな書店にしかなかったのですが、専門書とまではいかないまでも、アカデミック色の強い経営学の本が、今では近所の小さな書店でまで大きく取り上げられていて驚いています。自己啓発系のうすっぺらいビジネス書はもういらない、という読者の気持ちの表れでしょうか。おそらく今後は、二匹目のドジョウを狙った出版社がこぞって大学教授に執筆を以来する流れになるでしょう。


この本が売れている理由として見逃せないポイントに、装丁(本のデザイン)がいいということが挙げられます。白地に大きな黒文字というこのデザインは明らかに最近の流行です。次の二冊を見てください。



これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)/早川書房



僕は君たちに武器を配りたい/講談社


雰囲気似てますよね。この二冊も、最近のベストセラーを語る上で外せない書籍です。他にも白地に黒文字というデザインは多く見られます。


もう一つ注目していただきたいのが本のタイトルです。タイトルと言えば、「ドラゴンボール」「スラムダンク」「プラチナデータ」……と何の脈略もなく列挙しましたが、普通は名詞で終わります。ところがこの三冊を見てください。「~考えているのか」「~話をしよう」「~配りたい」って勝手に配っとけやっ!って突っ込みたくなるようなタイトルです。スマートではありませんが、本の内容が分かりやすい。これが最近の流行なんです。

人は自分が期待するほど、自分を見ていてはくれないが、がっかりするほど見ていなくはない/講談社

これなんかもうタイトルを覚えさせる気絶対ないですよ。でもどこか魅かれるものがあります。本のデザインやタイトルにも流行があるという目線で見ると、本屋散歩が更に面白くなります。こういうのも経営学的に言えば「マーケティング」なんですかね。


さて、経営学の本(ビジネス書含む)を選ぶ時に考えるのは、この本を読めば何か役に立つか?ということではないかと思います。その判断基準は非常にもっともです。ビジネス書に期待することと、小説を読む前のワクワク感は違います。


僕が経営学を学び始めたころ、経営学とは金持ちになるための学問だと思っていました。ところが、授業を受ければ受けるほど、あれ?これを勉強しても金持ちになれなくないか?という疑問が湧いてきました。今ではこの疑問は確信に変わっています。というよりも、経営学に対する見方が変わりました。経営学もほかの学問と一緒だと分かったからです。宇宙物理学を学んで、なぜ星が回っているのかを説明できても、星を動かすことはできません。経営学も同じで、現象を説明できても、それを起こすことは出来ないんです。ジョブズの凄さを説明できても、ジョブズになれるわけではないということです。だからと言って意味がないわけではありません。現象を説明すること自体に意味を見出せばよいのです。アインシュタインの相対性理論を無意味だと批判する人がいないのと同じことです。もちろん経営学には様々な分野があるので、すぐに実務に役立つこともあります。特に会計分野の知識はそうでしょう。しかしそれでもやはり、会計的に企業の状況を説明することと、企業の数字を実際に動かすことには大きなへだたりがあります。というような話は僕に指摘されるまでもなく、誰もが考えていることで、学問を実務にどう活かすかは、経営学者の永遠の課題です。その辺りのことも先程の本に詳しく書かれているので、是非ご一読下さい。


話が横道にそれまくってしまいましたが、要するに経営学って結構面白いんです。誰にでも身近なテーマが多く、感覚的に理解出来ることも多いです。「誰もがなんとなく分かっていることをオシャレに説明する学問」とも言えるかもしれません。少しでも興味がおありでしたら、しばしお付き合いください。




長瀬拓哉