至福の時
品質管理の良い製粉所から
北海道の蕎麦の実を仕入れました。
日光を通さないアルミコーティングされた袋なので
蕎麦の実の緑が映えています。
良質の素材を使える機会に恵まれたのを幸運に思います。
生産者の手から
製粉所の手を経て
僕の手へ
心を込めて
挽かせていただきます。
蕎麦の実達は
石臼の中で
小躍りしながら
粉になりました。
石臼を回すごとに蕎麦の香りが立ちます。
ふと
この一連の作業は初めてではないような気がした。
記憶を辿っていくと
かすかに思い出しました。
保育園に通いだした幼し頃
お婆ちゃんが胡麻和えを作るのに
胡麻を炒ってすり鉢ですりつぶすお手伝いをした記憶です。
香り立つ胡麻の香りに感動したのを覚えています。
その時食べたホウレン草の胡麻和えの
とても、とても美味しかったこと。
ホウレン草の根元が甘いのを、その時知りました。
手で胡麻をすり
耳でパチパチ胡麻のはじける音を聞き
鼻で香りを楽しみながら
目と手ですり具合を確認し
最後に美味しく頂く。
五感を使った幼し頃の記憶は
年を重ねても心の中に残ります。
これって、『食育』なのかもしれません。
蕎麦粉と葛・片栗粉、湧き水を使って
練り込んで
蕎麦の香りが飛ばない程度に火を通します。
蕎麦豆腐の出来上がり。
黒蜜をかけてデザートにしました。
製粉した粉は
緑色が薄くなったが
水分を含むと
淡い緑になりました。
まあるくのして
蕎麦打ちして
麵となり
美味しく頂きました。
皆様の心に残るように精進します。










