どうも、おだじょーです。
今日はこれから造形始める人に向けて、
デジタルとアナログ どっちから始めればいいんや?
の情報をどっちもやった経験踏まえて書いていきます。
①アナログ、デジタルそれぞれどれくらい導入コストかかるのか?
②ZBrushとBlender どっちがいいの?
などは他の方がよりわかりやすい記事をまとめられていますので
そちらを参照するのが良いと思います。
※下記の資料などがわかりやすく各材料の比較が述べられています。
これから造形始める人や、各材料の特性を知りたい人には
役に立つと思います。
フィギュアを作る道具のお話。【アナログ編】|山猫亭 (note.com)
アナログ原型師が使う5種類のパテの特徴 - 怪奇造形作家 怪奇里紗 Kaiki Lisaのアトリエ
自分の意見の結論をいうと、今から始めるならデジタル導入を前提に
動いた方が良いと自分は思います。
デジタルは導入コスト面でハードルがありますが、
最終ゴールとして、WF、BOOTHでの販売を見据える場合、
他の原型師の作品に負けないクオリティなり、個性を
持った作品を出す必要があります。
そこで考えたいのは、アナログ、デジタル
どっちの方が早く、高いクオリティの作品を作れるようになるか?
という点です。
今回、自分が述べていきたいのは下記になります。
①アナログをやる時のメリット/デメリット
メリット
1.導入コストが安い
デメリット
1.どんな材料を使う場合も、一定の材料への理解・乾燥時間待ちが必要
2.完璧主義の人には向かない
3.手先の器用さ、丁寧さが求められる
②デジタルをやる時のメリット/デメリット
メリット
1.操作方法を勉強すれば、だれでも細かい造形が可能。
2.修正のサイクルがアナログに対して圧倒的に早くなる
3.左右対称造形が楽に作れる
デメリット
1.導入コストが高い
順番に詳細を述べていきます。
①アナログをやる時のメリット/デメリット
メリット
導入コストが安い
→どんな材料・道具を使う場合も、~5000円くらいあれば
十分かと思います。
マテリアルとしては有名どころだと、下記があげられます。
石粉
ポリパテ
エポパテ
スカルピー
などがあげられます。値段は現行のAmazonで確認してますが下記の
表のようになっています。
フィギュア造形するには最低でも、デザインナイフ、紙やすり
が必須ですが、買い足しても何とか5000円くらいには収まりそうです。
(というか、最近だいぶマテリアルの値段がかなり上がっていますね。
2020年ごろと比べると、倍近いものもあり、、、値上げの影響ですかね。)
デメリット
①どんな材料を使う場合も、一定の材料への理解・乾燥時間待ちが必要
上記の表にも書いていますが、各材料で乾燥時間、
臭いなど特性がことなります。
自分は乾燥時間を早くしたいがためにポリパテをつかっていましたが、
部屋がシンナー臭くなります。友人などは呼びづらくなります。。。
ポリパテは記載した、材料の中でも乾燥時間が最短に近い方ですが、
それでも20分程度待つ必要があります。
複数のパーツで、パテ盛りと造形をかわるがわるやるという方法もありますが
マルチタスクに近い状態になるので、やや難しいです。
また、人体への有毒性の観点でいうと石粉粘土が一番無害に近いのでは
とも語られますが、乾燥時間が6時間以上とかなり長く。。。
オーブンをつかって乾燥を早めるにも、何度か焦がして条件を出す必要が
あるなど単純に造形を楽しむ域に至るまでには時間を要してしまいます。
いずれにせよ形だし以外に時間がかかる(主に乾燥時間)というのが
大きなデメリットと考えます。
②完璧主義の人には向かない
これは自分もそうだったのですが、アナログ造形をはじめて、
人体の顔などを作ったときにぶつかります。
顔が左右対称にできない。。。
プネウマ さんを作りたい
— おだじょー (@Odajo_tukuru) August 13, 2020
今日はここまで。髪の毛は粗いのでまだまだ作業が必要ですが。バランスは大幅に改善しました。顔に手を入れて良かった…。 pic.twitter.com/olYQHCg6kW
昨今のフィギュアや、美麗なイラストを見ていると、
キャラクターの目は左右でほぼ同じ大きさ、同じ眼窩の深さに
なっていることがほとんどですが、、、
人の手で違和感がないところまで左右をあわせるのは、
かなりの経験値がいります。
はじめてフィギュアを作る人に立ちはだかる大きな壁ではないでしょうか。
手先の器用さ、丁寧さが求められる上、完璧主義であれば
あるほど、無限に時間を吸われます。
③手先の器用さ、丁寧さが求められる
プネウマ さん をつくりたい
— おだじょー (@Odajo_tukuru) August 14, 2020
顔の初代(左)と2代目(右)。けっこう変わりました pic.twitter.com/wOxOPIzc3e
こちらはどちらも、ポリパテで作っていますが、
左側はところどころ点のような欠けが見られます。
これはポリパテが気泡を噛んでいたり、表面処理が下手だと出来て
しまいます。
キレイな表面にするには、欠けの位置にポリパテを盛る→乾燥→磨き
を繰り返すしかないのですが。。。
丁寧にやらないと、新しく持ったパテが剥がれたり、、、
盛ったパテに引っ張られて元の造形ラインが変わったりと
なかなか難しい&根気がいるというのが実態です。
ここまでのまとめ
ここまででアナログ造形のメリット/デメリットを自分の経験を
交えて述べました。
アナログ造形がデジタルに比べて劣っているわけではないのですが、
時間がかかったり、クオリティが高いものをつくるには根気や
経験がいるよというのが伝えたかったメッセージです。
その分、アナログ造形の製作過程の写真や動画は、デジタルのそれに
比べて、ツイートのいいねやRTが伸びるケースが多い気もしますが、、、
ガレージキットや、完成品フィギュアのすごさを測る際には
過程の方法は気にされません。
故に、早く、高いクオリティの作品を作れるようになりたい
と考える場合は自分はデジタルを選んだ方が確実だと思います。
デジタル導入については、次回の記事でおおよその導入コストを
記載しますが、成長の期間短縮が図れるなら、投資の価値は
十分にあるのではないかと考えます。
本日は記事が長くなってきたので、この辺りで。
ではまた。