エッセイ#1
「誕生日の朝に思うこと」
子供の起床時間は親の起床時間。
それが例え、5：30であっても。
深い眠りの向こう側から、
大ちゃんの「ママー！パパー！」の声に気づき、時計を見上げた時、5：30であると、がっくり。7：30だと、とてもとてもとても嬉しい。
そんな博打のような毎朝です。
でも今日は恒例「ママー！」の声がせず、
ふと起きて時計を見上げたら、もう7：40！！
そして隣に誰もいない！
「え！？」
と慌てて飛び起き、
「え！私以外誘拐された！？」
と心臓バクバクしながら下に行ったら、
パパとキーちゃん、大ちゃんが、笑いながら
おにぎりを食べていました。
「あれ！！気づかなかった！ごめん！」
と私が言うと、
「パパがね、ママはきょう、たんじょうびだから、あさ、ゆっくりさせてあげるんだって！」とキーちゃん。
どうやら、私の深い眠りの最中にこっそり、寝室から3人で抜け出してくれていたようです。
なんと！！
ありがとう、パパ！！
誕生日にはこんな特権があるのか！
「誕生日」の免罪符パワー！！
水戸黄門みたい。
「この誕生日が目に入らぬか！！」
そして、
「はい、ママ！プレゼント！パパとだいだいといっしょにさっき、かいたんだ～！」と渡してくれました。
家宝決定です。
「誕生日」
なんていい朝なんだ！
パジャマで踊ってしまいそう！
と思っている矢先、だいだいが飲んでいたカルピスをキーちゃんが無理やり奪い、
その反動でバッシャーン！！！！
床一面に、カルピスを（それも濃いやつ）
ぶちまけられました。
こういう時、もはやこの光景が日常化しすぎて、「あ～お水か麦茶だったらよかったのに」というよくわからない感想になります。
時間が経つと、スリッパの裏にベトベトにくっつくカルピスは最悪。
時間が経つと、臭くなる牛乳も然り。
この場合は念入りにアルコール除菌までしなくてはいけない。
パジャマ姿で中腰になり、床拭きをしていると
「ママ、おんぶ！」と二人かかりで馬乗りになって、首に手を回してくるこの状況。
「うっ、苦しい…。息が。」
流石に二人合わせると25㎏が背中に乗ると、
心臓が圧迫されます。
「やめて～拭いてるから～！」
あれ、、、、
さっきまでの優雅な「誕生日」はどこへ。
いつもと変わらない平日の朝になりました。
だけど同時に思うのです。
この「変わらない日常」が
どれだけありがたいか。
3月11日を経た誕生日は、
毎年特にそう感じます。
いくつになっても誕生日は、
ここまで生きた証。
子供達が成人するまで、なんとか生きて
見届けたいなぁ、、、と強く思う日々ですが、
いつまで生きられるか、
こればかりはわかりません。
だからこそ、
今を目に焼き付けておこう。
皆さんもこの場所で繋がってくれて、
ありがとうございます
今年も一年どうぞ！
宜しくお願い致します！
シンガーソングライター
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