テネシー・ウイリアムズの作品を杉村春子が長年上演してきた文学座の財産演目です。

35年ぶりに山本郁子を主演に近畿ブロックをまわり、奈良は8月24日(日)と

25日(月)DMG MORI やまと郡山城ホールで上演します。

 杉村春子が惚れ込んだブランチ役、山本郁子のブランチ役に期待します。

 

 

再び、あの『O.G.』が『O.G.Ⅱ』として帰ってきます。

スミちゃんもカズちゃんも同じ配役の旺なつきさんと阿知波悟美さんです。

コロナを経て「スナック スミちゃん」を熱海で開いているスミちゃん。

姿を消していたカズちゃんが何食わぬ顔で現れます。

空白の時間を埋める2人。2人の歌を、踊りをまた観られると思うとワクワク

しています。

   

「沖縄慰霊の日」6月23日を迎えるこの時期に、この『ガマ』が上演された意義は

大きい。劇団チョコレートケーキ公演『ガマ』を観たことで、沖縄に思いを寄せることができ、

「沖縄慰霊の日」の集会で、小学校6年生の男の子の「おばあちゃんの歌」の朗読

さらに身に沁み、まるで再び『ガマ』の小劇場を見ているようだった。

『ガマ』も涙がにじんだが、「おばあちゃんの歌」はボロボロ泣き、鼻水ジュルジュル

だった。あらゆる地獄を集めた戦場と言われた沖縄戦で命をつないできた沖縄の人々。

生きてこそ!つないでこそ!

降伏しようと白旗をかかげてガマを出る人達。そしておばあちゃんに「生きてくれてありがとう」

と朗読する男の子。

お陰様で今年の6月は充実していました。

  

奈良演劇鑑賞会では独自に劇団を迎えるホテルに、会員による

手書きポスターを貼っています。

それぞれの劇団の上演演目に寄せた奈良で唯一の、世界で唯一の

ポスターです。

今回は6月例会の劇団チョコレートケーキ公演の『ガマ』の歓迎ポスターです。

 白旗を持つ少女に金色の太陽の光が希望の光として差し込んでいる。

 死んだ仲間が「生きろ!」「頑張れ!」と応援している。というイメージです。

 

 

 

奈良演劇鑑賞会の6月例会は『ガマ』です。

5/15に劇団チョコレートケーキの劇作家古川健さんをお招きして事前学習会「ここしかトーク」

ありました。古川さんが歴史に自然に慣れ親しむ環境にあった家庭であったこと。

戦争を題材に脚本を書くなら沖縄戦を避けては通れないこと。

修学旅行で沖縄のガマに入り、懐中電灯を消して真っ暗闇の中でその匂い、湿気を経験したこと。

ひめゆりの塔で亡くなった女子学徒の写真を見て、少女が死なずに生きる話を書きたかったこと。

トーク形式のお話で、饒舌にたくさん話して下さり大満足。

6月の上演は、きっと感動の雨になる予感。楽しみです。♥♥♥

 

 

奈良演劇鑑賞会の6月例会は、劇団チョコレートケーキの『ガマ』です。

太平洋戦争最大にして最悪の地上戦だった「沖縄戦」。

ガマで出会った6人で描いた沖縄戦の縮図。

 

白旗を掲げて先頭を行く少女ジャンヌ・ダルクに見立てました。

ジャンヌ・ダルクは自由と希望と勇気を民衆に与えたが、少女

降伏することによって、自由がなくなり捕虜になるかもしれないが、

命があることを、希望を持つことを白旗に込める。

 

 

 

 

奈良演劇鑑賞会では、2025年4月23日(水)、24日(木)

に前進座の『あかんべえ』をやまと郡山城ホールで上演します。

訳ありお化けさんの「お梅」「玄之介」「おみつ」「笑い坊」「おどろ髪」の5人のイラスト

を描いてみました。宮部みゆきさんの筋書きの展開のみごとさ、食通であることの証明、

ワクワク、ドキドキ。原作の上巻を一気に読み、すぐ下巻を手に取ってしまう面白さの体感はここしばらく

なかったこと。これをどう2時間30分の舞台にまとめるか前進座と脚本の佃典彦さんと演出の松本祐子さんの

手腕が発揮される。凄くすごく楽しみです。去年、大阪の

文楽劇場で一度観てるのに変だなあ。何度も観たいということだあ。

 


25.2.26(水)奈良演劇鑑賞会で

劇団前進座の女優 有田佳代さんのここしかトークがありました。

機知に富んだ流れるようなトークに聞き入りました。

子どもの頃、初めて観たお芝居が前進座のお芝居だったこと、

(佳代さんのお母さん!貴方はすごい!)

今回の二役は眉毛を変えてる、そこを見て!とアドバイスがあったこと、

舞踊の練習のお師匠さんは、河原崎國太郎さん、時々藤川矢之輔さん

という超豪華さに驚いたこと、

『おてもやん』の踊りがかわいかったこと、

前進座では中堅なのにお若く見えること、などなど。

有意義なひとときをありがとうございました。

4/23(水)24(木)の例会が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

奈良演劇鑑賞会では、劇団が宿泊されるホテルに歓迎の意味で、

お手製の歓迎ポスターを毎例会ホテルの掲示板に貼っています。

『グレイクリスマス』は、華子が抱いて踊りながら憲法を詠むアイテムの

オルゴールをメリーゴーランド仕立てに描いています。

白色の模造紙のバックを灰色に塗ったところがミソです。

舞台では、こんなオルゴールは使われることはありませんが、

4人が乗ったメリーゴーランドはグルグル周り、舞台の内容とは違って、楽しくて終わることがなく、

いつまでも乗っていたいというイメージです。

2020年、コロナ禍突入の年、例会演目の『Sing a Song』は

中止を余儀なくされました。前夜に舞台に大道具、小道具の搬入を済ませてからの

決定でした。当日、朝から幹事で手分けしてサークル代表者に連絡網でくまなく連絡。

そのかいあって会場まで来られたのは二人だけという最小限にとどまりました。

 そして、翌年に例会に復活。淡谷さんに扮した戸田恵子さん、「舞台衣装が戦闘服だ」

と一歩も譲らない淡谷さんの気骨を、知覧を飛び去る特攻隊を見送った時に涙した淡谷さん

の深い悲しみを客席に見事に伝えて下さいました。

 お二人の似顔絵を並べて会場の顔出しに飾りました。