高校生3年のときでした。

夏休みに、友達に誘われて、肝試しにいくことになりました。


そこは山の上にある神社。

長い階段の上に神社があるので、そこを夜歩くだけでも不気味なところでした。

あんまり怖いのは得意ではなかったのですが、

友達みんなが行くっていうものだから、ついつい「私も」と言ってしまいました。

今では本当に後悔しています・・・。


当日、夜9時か10時に待ち合わせだったと思います。

山の中なので、辺りはほぼ真っ暗で

古い電灯すら明るさよりも薄気味悪さを増していました。


山のふもとに車をとめて、男の子2人、女の子3人の5人で階段を登り始めました。

男の子2人を先頭にして、女の子3人手を握り合って上りました。

「大丈夫だよぉ~」

と男の子2人がいっても、私達女子は不安な顔のままだったと思います。

もうすぐ神社のある頂上へつくという頃だったでしょうか、

ゲタで歩くような音がしました。

『カラン・・・(じゃりっ)・・・カラン・・・(じゃりっ)』

音は神社の方からしているようでした。

肝試しというシチュエーションのせいか、なんだか不気味な音に聞こえました。

「神社の人かなぁ。こんな遅くでも外にでてるんだぁ」

男の子は、女子の気持ちを不安にさせないようにそう言いました。

でも、そのときです。


『カラン・・・(じゃりっ)・・・カラン・・・(じゃりっ)』

『カラン・・(じゃりっ)・・カラン・・(じゃりっ)』

『カラン・(じゃりっ)・カラン・(じゃりっ)』


少しずつ音の間隔が狭くなってきました。


『カラン(じゃりっ)カラン(じゃりっ)』

『カラン!カラン!カラン!カラン!カラン!』


走ってきているようでした!しかもこっちの方に!!!


正体不明の音に不気味さを感じて、一人の女の子が走り出してからは

もうみんな無我夢中で走っていました!

「大丈夫」といっていた男の子も一緒に走っていました。

私はとにかく怖くて、後ろを振り返らずにとにかく走りました。


中腹くらいまではしった後、男の子達が、

「もうここまできたら大丈夫じゃねぇ?」

と言ったので立ち止まりました。

中腹はちょっとした休憩所があり、トイレもありました。

女の子の一人が「トイレに行きたい・・・」となきそうな声で言ったので

女子3人でトイレに行き、一人中に入って、

わたしともう一人はドアの外で立っていました。

「まじで怖かったね」

などと友人と話していたときでした。


「なんか聞こえないか?」

トイレの外で男子の声がしました。


女子3人も一瞬にして黙りました。


『カランコロンカランコロン』


さっきのゲタの音でした!


またこちらに近づいて来ています!!!


「やばい!ねぇ、もう出れる?!」

私達女子2人は中に入っている1人にあせるように声をかけると

彼女も急いで中から出てきました。

「はしろう!!!」


トイレから出て走り始めた頃には、

ゲタの音はすごく大きく、そして早くなっていました。

気がついたら、男子達はもうずっと前の方を走っていて、

私達は置き去り状態でした。


私達は音に追いつかれるんじゃないかとすごく怖くて、

もうとにかく全速力で走りました!!!


山のふもとに止めてあった車に、

先に男子が乗り込んでエンジンをかけてくれたので、

私達はとにかく中に飛び込んで、

すぐに車を出してもらいました・・・。


男子は待ってる間、私達の後ろをおいかけてくる正体不明のゲタの影を探したそうですが、

後ろからは何もついてきていなかったそうです。


今でもあの音がなんだったのかは謎ですが、

とにかくあれ以来肝試しは一度もやってません!!!