3月末で退職してから、「さぁ、1年間はゆっくり休むぞ…」と思っていたものの、ありがたいことに非常勤の新採指導教員という立場で仕事が舞い込んだ。
中学校の社会。週3日の勤務。同一校での勤務で、新採の彼に週三日、つきっきりでの指導である。とは言え、つきっきりではかわいそうなので、もちろん「適度に」というスタンスである。
彼以外にも、昨年度から関わっている先生がいる。
教育実習生として自分に関わり、それ以来一緒に勉強している今年度新採として小学校に赴任したA先生。
教え子で、臨採を何年か経験し、今年度から新採として小学校に赴任したB先生。
もう何年か前、ある研究学校の研究主任だった時に出会った臨採を続けている小学校勤務のC先生。
前任校の先生で、ふとした会話から一緒に勉強を始めた中学校のD先生。
合計4名の先生方と関わらせてもらってきたが、4月からは前述のように「正式に」指導教員として関わりをもつことになったE先生の5名となった。
そんなわけで、「勉強会」と言いながらも、なかなか全員が一同に介しての実施は難しい。今のところ、実施ごとに、組み合わせも違っている。
新採のA先生とB先生も一緒の場面はあったが、臨時採用経験の違いがあり、なかなか内容的に難しいところがある。C先生には、場面ごとに「アドバイス」的立場で関わってもらうことも多い。C先生は、かなり長い間の関わりであるため、実践例も多く、講師ではあるがとても「実力者」となってきた。
さて、そんな中、やはり「壁」を感じている。それは、「子どもたちの実態」が見えないこと。この「実態」…今更ながらその重要性を実感している。
D先生に対しては、子ども一人一人までその実態がわかっているので、細かく、より具体的にアドバイスができる。だから効果もてきめんである(まぁ、てきめんとは言い過ぎかな…)。それに対して、現在、同一校で関わっているE先生を除く他の3人の先生方のクラスの実態は全く分からない。この差は、歴然としているのである。
「実態」という先生方の説明だけのもの…いやはや、アドバイスも一般的になりがちであって、もっともっとコミュニケーションを図らないと本当に難しい。
ひとつ大きな「壁」となって自分を悩ませている。