今年3月12日、全国のJRが一斉にダイヤ改正を行う。


もう既に概要は発表されているが、その中でも特に注目されているのが、九州新幹線全線開業並びに東北新幹線E5系「はやぶさ」運転開始というところだ。


昨年は東京と金沢を結んでいた寝台特急「北陸」が、一昨年は東京と九州を結んでいた寝台特急「はやぶさ」「富士」がそれぞれ廃止になるなど、長距離夜行列車の廃止もしくは臨時列車化が相次ぐなど、寂しい話題が多かったのが実情。しかし今年は寝台特急の廃止のニュースがなく、新規開業等で話が持ち切りになり、4年ぶりとなる比較的明るいダイヤ改正になりそうだ。


ただ九州新幹線が全線開通という明るい話題もありながら、同時に古参車の引退や減車が目につく。今回のダイヤ改正で100系の4連が引退し、6連の運用区間が変更される。また「ひかりレールスター」が「さくら」に順次置換えられて減便されるなど、明るい話題の裏には必ず暗い話題もついてくるのだ。詳しくはプロフ内にあるダイヤ改正の概要 をご覧頂きたい。


そんな今年のダイヤ改正で話が持ち上がっている中で、ここで昨年のダイヤ改正前の話題を一つ。


昨年の2月28日、とある列車が主力の座から退いた。それは


500系「のぞみ」


だ。現在は主力の座から撤退した後も山陽新幹線の「こだま」で余生を送り続ける500系だが、1997年から実に13年もの間、東京~博多間を結ぶ「のぞみ」として新幹線の主力の座についてきた。その尖った先端部から登場当時から現在まで多数の人々に親しまれてきている。今回は、引退に撮影した500系16連の勇姿を紹介する。


①2009年10月 品川駅


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東京行き「のぞみ28号」


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博多行き「のぞみ51号」


500系は1997年3月のダイヤ改正で山陽新幹線新大阪~博多間の定期及び臨時「のぞみ」で営業運転を開始した。同年10月の改正より東海道新幹線への乗入れ開始、以後東京~博多間の「のぞみ」の主力の座として活躍してきた。16両編成としてはW1~W9の9編成が1998年までに揃えられ、東京~博多間の定期・臨時「のぞみ」や新大阪~博多間の定期「のぞみ」で活躍を続けた。


しかし2007年7月1日にN700系が営業運転を開始。500系は次第に活躍の場を狭めていかざるを得なかった。


2008年3月15日のダイヤ改正では、500系使用の定期「のぞみ」は東京~博多間2往復/日に減らされた。これ以外に臨時「のぞみ」で運転される日もあったが、500系が徐々に「のぞみ」から撤退していく姿が交錯するのであった。


また2008年11月30日には、初代0系が定期運用から引退。翌12月1日より、8両編成になった一部の500系は「こだま」として新たな人生を歩むのであった。


そして2009年3月14日のダイヤ改正の地点では、上りが6,28号、下りが29,51号の計2往復の定期「のぞみ」に500計が使用された。この時16両のW編成はW1,W7~W9の4本が残り、残る編成は全て8両化され、V編成となっていた(V2~V6)


その後も定期2往復の他、臨時でも充当が見られたが、同年11月10日に28号と51号がN700系化され、500系使用の定期「のぞみ」は1日1往復のみとなった。上の写真は1往復になる直前に撮影したもので、編成はW9。しかしそのW9も1往復化されて間もなく運用を離脱、8両化されて現在も「こだま」で営業運転を行っている。



②2009年12月 東京駅


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東京駅に入線する「のぞみ6号」


この頃既に「のぞみ」からの引退が発表されていたことから、東京駅ホームはご覧のようにギャラリーでごった返していた。


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冬の冷たい風が体に吹きつけられる中、私も混雑するギャラリーの中で500系を目一杯撮影してみた。



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JR西日本所有の車両の象徴である、JR500のロゴ。「こだま」になった現在でも健在である。



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ジェット機のような先端部は、営業運転開始当初から多くの人々から支持されてきた。



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今ではすっかり見られなくなった「のぞみ」としての行先表示。



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大きいパンタグラフカバー内にある翼型のパンタグラフは16両時代の500系1代限りで終わった。「こだま」になってからは他の形式と同じ、シングルアーム型のものに交換された。



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この形式だけ、1号車と16号車の運転室寄りに乗降用扉が存在しない為、異色の存在であった。



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折返し「のぞみ29号」として再び博多へ・・・


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多くの人々に見送られながら東京駅を後にした500系。


これだけ見てみると、500系がいかに人気者だったかというのが読み取れるだろう。ちなみにこの時来た編成はW7。この編成も臨時「のぞみ」が減便された1月内に8両化工事が始まった。



③2010年1月 三島駅近く

年が明けてまだ間もない頃、2日にわたって地元で500系を撮影した。今までは停車している姿を撮影していただけであったが今回は何と高速で通過するシーンを撮影。市販のデジカメでは無理があるかと思っていたが何と奇跡が起こる。


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精度は忘れたが、高速で通過してくる500系を見事にキャッチ。これで私の500系撮影の為の活動は一通り終わった。


あれから2ヶ月も経たないうちに500系は「のぞみ」から退いた。2010年3月13日の改正を待たずして2010年2月28日、500系は「のぞみ」としての役目を終えた。最終日は「6号→29号」の順で、量産先行車のW1が博多と東京の間を1往復する形で最後の花道を飾った。


それ以降500系は8連の「こだま」用として全9編成中8編成が8両化されて、現在でも山陽新幹線の「こだま」として余生を送っている。16両時代の最高時速は山陽区間で何と300km/h。8両化された後は285km/hに最高速度が落ちてしまったが、それでも500系の素晴らしいデザインは今でも健在である。


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8両編成の500系「こだま」 2009年3月、博多にて


「のぞみ」として最後の花道を飾った量産先行車のW1のみ改造されず、今でも車籍が残ったまま博多総合車両所に留置されている。情報によればあれから一度も目覚めたことはないのだとか・・・。


500系はこれからも「こだま」ではあるが、更なる活躍を期待させてくれることだろう。