ものすごい、お久しぶりの更新です。
なかなか更新できず、楽しみに覗いてくださっている方、すみません。
ご存じの方も、もうたくさんいらっしゃる感じですが、
最近、医療ネタじゃなくて違う話ばかり書いてるので・・・。。。
というわけで。
今回は、みかこ先生のお話です。（転用です。）
わかる人にしかわからん書き方ばっかりしてて、すみません。
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「こないだねー、またお見合いしちゃったのー」
ドロリッチを飲みながら、みかこ先生が言いました。
みかこ先生は、私の先輩で、むちゃくちゃ美人でスタイルよくてかっこいい女医さんです。
モテるし、彼氏が何人もいたりして、結婚したい、て日々言ってるわりには、なぜか独身です。
「見合い
！ よくそーゆう話がありますねえ」私は驚いて、そう返事すると、みかこ先生はうん、とうなずきました。
「釣書をねえ、持ってくるのよ、どんどん。。。ママとかがさあ
」「つ・・・ツリガキ
」私、ツリガキなるものを見たことないのですが、
ようは、簡単なプロフィールと写真が載ってるらしいです。
身長何センチで体重何キロ、なんの仕事をしている、趣味は何、とか書いてあって。
「でも写真見て気に入らなかったらまずポイなの
。この時点で、9割、いらねーって言って突っ返すけど」
「・・・・」
（ばっさり豪快・・・・）
私は、お見合い、というものをしたことがなくて。
お見合い、っていうと、自分のイメージでは、良家のお嬢様と、良家のご子息様が、かしこまった恰好でこう、ホテルの貸しきりルームなんかで、本日はお日柄もよく、
って、あれ？ ちがう？
わからないです。
わからないので、自分がお嬢様だったら、ちょっと、そういうのいっぺんしてみたかった、かもしれない、って思うけど、
やっぱりなんだか大変そうだし、まあいいや・・・
って、どっちにしても私にぁ縁のない話です
わからないものに関しては、興味津々なので、私は、みかこ先生の話の続きを待ちました。
みかこ先生
「こないだ会った男の人はねえ、某一流メーカー勤務で、
見た目もまあ、スマートで上品な感じでね
。写真と釣書の段階では、まあ会ってもいいかなと思って、会ったんだけどさ
。○○ホテルのカフェでね。」
「ほ・・・ほほう！！！
」興味津々を前面に押し出すような感じで、身を乗り出して聞いてたら、
「アンタ・・、顔、近い近い！ 寄りすぎ
」って怒られました。
「で、どうだったんですか？
センセ、その彼のこと、気に入ったんですか？」
とたずねると、
「それがねえ、聞いてよホント。
なんか、変なのよ」
「なにが」
「なんだか私にはよくわかんなんだけど、
なんたらのオーラソーマがどうとか、
なんとかのスピリチュアルの気？ の動きがどうとか、
四柱推命がどうだとか、
いっきなりさあ、会うなり、そういう話を始めてこられてさあ。
こっちは興味ないから、何言ってんだか全然わっかんないの
」「へー・・・」
「この人、KYなんだろうか、って内心思いながら、
まあ、最初は、食いつきいいフリして聞いてたのね。
そしたら、女の人って占い好きですよね、
僕も占星術に興味あって、
とかずーっとひとりでしゃべっててさ。その男。
そのうち、
”僕がいまハマっているのは、占いではなくて心理テストなんですが・・・・”、
って言いながら、イラストが書いたカードを出してきてね。
きみがどんな人なのかがこれでわかるんです。
ぼくは、ビジネスの場面でもこれを応用して、かなり成功してます、
って、言うわけ。
もうこの時点で、私、不信感いっぱいで、だんだん疲れてきてたんだけど、
彼はごきげんに、
カードを2枚ずつテーブルに並べて行って、
どっちのカードが好きか、私に選ばせていくのね。
で、選んだカードを見ながら、
総合的に、私の人格を占う？ 占いじゃないなあ、推測する、っていうか。なんだかよくわかんないけど」
・・・・なんだか、すごそうな「お見合い」・・・。
「・・・・で、それ、当たってたんですか？」
私は、身を乗り出して、みかこ先生にそう尋ねました。
「当たってた・・・つーか、当たってるとは言えないわよああいうのはね。
私もね、途中で、話あわせんの面倒くさくなってきて。
カードの結果から見て、あなたは、
優しくて繊細なところがありますよね？
なんて言うもんだからさ、
優しい面とか繊細なところとかは、どんな人でもすこしは持ってるもんですよ
、わざわざもっともらしく占わなくても誰でもそうですって、バッサリ言っちゃったー、あはは！！」
「・・・・・・
」男の人があっけにとられるのが、目に浮かぶよう
。「頭脳明晰で、冷静に物事を判断できるタイプですよね、
っていうからさ。
私、医者なんだからそりゃ頭はそれなりにいいし、判断力ないとこの仕事できないし、
そんなのカード見なくても分かりますよね、
ってまたバッサリ！ あはは～」
ひえー。。。。
男の人、立場ないだろうな・・・・。
「そいつさあ、自分探しとか、自分の深層心理とか、そういうのがめっちゃ好きなんだって。
そんなの私、全然興味ないしー。
だってさー、自分探しってだいたいなんなのさ。
状況や環境によって、人間って変わるもんじゃん。
自分探してるうちに、違う自分になってんじゃないのー」
「それ、彼にもそう言ったんですか？
」「うん。もう、いちーち話あわせてあげるのがじゃまくさくなって、
バッサリ全部切っちゃった」
「・・・・・かわいそう
、いまごろショックで立ち直れないかも知れませんよ・・・」「知ーらない。私そんなメンドクサイ男はヤだもん。
あーいうのが好きな女の子とくっつけばいいんじゃない。
私には、運命とか、関係ないもん。自分のやりたいように、やりたいことやる人生だもん、私」
豪快。・・・
みかこ先生は、
「こんなんだから、私、結婚できないのかもねえ」
と、ちょっとだけさみしそうに言いました。（でも顔はほくそ笑んでる）
「ま、私が結婚してしまうと、悲しむファンがたくさんいるもんね。
男の子たちにもモテなくなっちゃうしね。
結婚しちゃうとそーゆうのが残念だよね」
と。（なんちゅう自信家（笑））
私は、
「・・・・そうかなあ。
先生は、結婚しても、関係なくモテますよ。
キムタクだって、結婚してもかっこいいまんまだし、ファンはついてくるし。
結婚したあとも、きれいだし異性からの人気絶大な芸能人、いっぱいいますもん」
と、言いました。
すると先生は、
ばしい！！！！
と私の背中を力いっぱい叩き、
「あんた、イイこと言うじゃん！！！！！
今年いちばんの名言だ！！！！！」
と、ご機嫌に笑ってました。
結婚してもしてなくても、豪快です・・・。