昼休み、わくわくしながら冷蔵庫をあけ、
昨日から私がだいじにとっておいたプリンを、そーっと取り出しました。
ふるふるのプリンちゃんです。
カスタードの上に、キャラメルソースどっぷりの、ぷるぷるプリンさん っす。
それを両手で抱えて自分の席まで運び、
いざ、席について、
フィルムのふたをぺりっとめくって、
プラスチックのスプーンも開封して、
さぁ食おうぜ!!!!
と勢いよく、くちに入れようとしたら、
「うハァっ!!!! あひゃひゃひゃひゃッッ!」
という奇声が聞こえました。
ああもう、いつもどおりのこのパターン。
毎回こんなふうに、驚かされている気がします。
とりあえず、深呼吸して気持ちを落ち着けて、
プリンのひとくちめを味わってから、
くるりと、振り向きました。
うさこ
「先生・・・・、何ですか。
私がプリン食うのを、そんなにジャマしたいんですか」
すると、ムック先生(私の上司、大男、爆発系もじゃヘアが印象的なナイスミドル)が、
ムック先生
「い、いやっ・・・、そ、そーーーぉじゃなくってね。そんなもの、食べていいのかしら・・・と思ってネっ」
うさこ
「食べちゃダメなんですか?!
もしかして、その一口がデブのモトとか、百貫デブとか、今にヤナカナ体型になるぞとか、そういうことを暗に言おうとしてませんか!」
私は、目の前のオイシイプリンタイムをジャマされたのでここぞとばかりつっかかりました。
するとムック先生は、うグッと言葉につまり、
ムック先生
「や・・・・、ヤナカナって、柳原可奈子?」
うさこ
「そーです。他には森三中とか、マイウーの石ちゃんとか」
ムック先生
「や・・・やーーーーーーねぇ、、
だれも、うさこセンセがデブだなんて、
言ってないわよぉ!! おほほ」
ムック先生はわざとらしい笑いを浮かべながら、
口に手を添えました。
ムック先生
「ちがうのよ・・・・ワタシはね、たんに、プリン、おいしそうだなぁと思って、
うさこセンセがね、あんまりにもイイモノを食べてるわねぇと思ったら、
思わず叫んじゃったっていう、
それだけよ・・・」
うさこ
「先生も食べたらいいじゃないですかーーー。
おいしいですよぉ。
ローソンで売ってます。
先生の財力なら買えると思います」
ムック先生
「えぇ? ・・・いやー、そういうわけにはいかないのよ・・」
なんでですか、と尋ねると、ムック先生は、実は・・・
と、語り始めました。