私のまわりにも、たくさんの、共稼ぎ夫婦がいるんだけど、
みんなが文句言う原因でいちばん多いのが、
だんなさんが、家事をしないとか、子育てに非協力的、
ということ。



ふたりともが働いていたら、
家事や子育ても、ある程度分担しないと、
女の人ばかりに負担がいってしまうよね。






サトミちゃんに、率直に聞いてみました。


うさこ
「サトミちゃんが、彼と結婚しようと思った決め手って、なに?」


サトミちゃん
「まあ、年齢も年齢だし、付き合ってて好きだったし、この人となら一生一緒にやってけるかなー、って」


うさこ
「そのとき、サトミちゃん、仕事続けるつもりだったんだよね?
家事とか育児とかは、彼はどう考えてたんだろう?」


サトミちゃん
「さあ。なにも考えてなかったんじゃない。手のあいてるほうがするだろう、みたいな」






思うんですけど、
そのとき、好きで結婚しても、
今好きだからと言って、
3年後も10年後も好きでいる保証なんてどこにもありません。



相手の優しいところに惹かれて結婚したっていっても、
下心があったら誰だって優しくもなるだろうし。



家事も育児も手伝うよ、って言ってくれても、
言葉だけなら誰でも言えるわけで、
ほんとに手伝ってくれるかはわからない。



恋愛は、そのとき好きで、一緒にいて楽しかったらそれで成り立つし、じゅうぶんなんだろうけど、
それと、一生一緒に生活していけるかって、また別なんじゃないかなぁ、と、
サトミちゃんの話を聞いていて、感じました。





ああむずかしい。








好きな人と自分と、
好きだからこそ、似てるとか、同じ価値観・考え方をしていると、錯覚しそうになるけれど、
実際は、まったくの他人。
相手には相手の考え方があるし、
自分とは基本的には異なる存在。





けんかって、自分の思ったとおりに相手が考えてくれなかったり、動いてくれなかったりするときに、発生するもんだと思います。
最初から、”違ってあたりまえ”と思っていたら、けんかにはならない。



”夫なんだから、これくらいのことはしてくれるはず”
”妻なんだから、こう考えて当然”
そういう考え方が、じつはいちばん危険なんじゃないかと思います。








喧嘩して、片方だけが悪くて、片方は悪くない、なんてことはありえません。




「私は、悪くない! あなたが全部悪いのよ」




ってせりふは、世界一、最悪なせりふだと思います。







サトミちゃん
「こないだもね。だんなと、喧嘩したんだ。
”俺は悪くないだろう、おまえが悪いんじゃないか!”
、って言われて、ほんとアタマにきて。」


うさこ
「そりゃ、アタマにくるよ」


サトミちゃん
「だから私、言い返したの。
お互い悪いところがあるから、喧嘩してるんじゃない、って」


うさこ
「うん」










サトミちゃん
「そしたら、だんな、なんて言ったと思う?
”俺のいったいどこが悪いんだよ!”
って」






・・・・自分が悪くない、って思っているところが、
悪いところだと思う。



だって、みんな誰でも、ワガママなんだもの。
ワガママなところがまったくない人なんて、いません。神様でもないかぎり。





(まだまだ続く)