「風邪ひーた、アタマいてぇ、当直疲れた!!!」



と叫びながら、医局にばーんと入ってきた内科の女医さん。





おつかれさまー、と挨拶しながら、
テレビの電源を入れて、
手に持っていたコンビニの袋をテーブルの上に置きました。


ゴスッという音がして、
ずいぶんたくさん食べ物を買ってきたんだなぁ、と思わずそっちを見ました。






すると女医さんは、その袋からおもむろに中身を出し始めました。


でかいプリン。
かぼちゃプリン。
白っぽい小さなプリン。
チョコプリン。





って、





うさこ
「せんせ、プリンばっかり・・・」



それを見た私がつぶやくと、
そうなのよ! と言いながら、
まだプリンを出してる。


手品みたいにプリンが出てきます。
テーブルの上に並ぶプリン。








うさこ
「みんなに頼まれたんですか? こんな大量の各種プリン達」


女医さん
「違うのよ~。私ひとりで食べるの」


うさこ
「えええ!? マジすか」






プリンアラモード、
クレープ包みプリン、
グリコのでっかいプリン、


・・・・でるわでるわ、プリンの山。
プリンだらけのテーブル。





なんでまた!

と聞くと、







食べたいから。



という、至極当然な答えが返ってきました。






女医さん
「連休中、もう、オカシイくらい患者さんが来てさあ。
私当直した日に限って、わんさか来たの。
もうちょっとゆっくりしたかったんだけどねぇ。
めちゃくたびれたわよ!」



眠そうな顔で、プリンのフタを開けて、
ぱくぱくと食べ始めました。







目の前にならぶプリン10数個。



疲れてるときって、甘いものが食べたくなるんだろうなぁ。
それを見ていた私も、なんだかお腹が空いてきました。



女医さん
「疲れがでたのかなあ、
熱出しちゃってさ。昨日。
買い置きの水がなくなって、
しょうがないから、ハーゲンダッツの買い置きのアイスと、プリン食べて生きてた」


うさこ
「ええ!?」




水はなくてもアイスとプリンはあるのかー!




すげぇ。