2月13日に、スポーツジムの三井コーチに、みかこ先生はチョコを渡したらしい。









いつものパワーヨガのレッスンのあと、
みかこ先生は、三井コーチに駆け寄りました。


そして、とってもさわやか&キュートな悩殺系スマイルで、

「三井コーチ~」ラブラブ

と甘く呼びかけ、






コーチが、なんですか、と振り返ったときに、


みかこ先生
「バレンタインのチョコでーす☆」


とさらにまた、甘く可愛い声で、ちょっと上目づかい気味に、渡したそうです。










みかこ先生
「三井君てば、一瞬で顔まっかになってたよ!!!
オカシイよねぇ、ぎゃははは!」


うさこ
「そりゃ・・・三井君だもん。
思ってること、全部、すなおに顔に出るタイプじゃないですか」


みかこ先生
「だよね、だからこそ可愛いんだけど」









真っ赤になりながら、緊張した面持ちで、三井君は、

「・・僕に?」


とゆっくり確かめ、みかこ先生の顔とチョコレートを交互に見ました。






みかこ先生も、小悪魔な人なので、そのへんのツボをちゃんと心得てるというか、歩く恋愛マニュアラーなので、ほとんど反射的な反応で、


みかこ先生
「私の・・・気持ちです☆」


という、ちょっと照れ気味な笑顔で微笑んで、チョコを手渡したそうです。









うさこ
「先生・・・、三井君をオトス気満々・・・」


みかこ先生
「うん♪」


悪びれもせずうなずくみかこ先生。







うさこ
「先生、彼氏いるじゃないですか。
本気チョコって・・・・もしや、三井君に乗り換えるつもりなんですか?」


みかこ先生
「違うわよぉ! 彼氏と別れる気なんてないもん」






うさこ
「・・・じゃあ三井君が、僕とつきあってくださいとか言ってきたらどうする気なんですか!」









みかこ先生
「そんな先のこと、知るわけないじゃない!」




・・・・・。
きっぱりぶりが、いつもながらステキです。









私が三井君だったら、どうだろう。


こんなキレイな女の人が、
ニッコリと微笑んで、ちょっと恥ずかしそうに、チョコレートくれるんだよ。
中にはメッセージカードまで入ってて、

「笑顔がスキです☆」

なんて書いてあるんだよ!!
コーフンして脳溢血でくらくらきそう。








みかこ先生
「メッセージカードがポイントなのよ!
一言そえるだけで、義理っぽさがうすれるのよ。
とくに私みたいなタカビー系の女がそれをやると、男は弱いのよね」
「三井君は、ウブだから、ストレートな表現に弱いはず!」



・・・などと、みかこ先生は、お得意の恋愛における小技を教えてくれました。
それをきいているのが私で、あいにく、役に立たせることができないのがとっても残念です。ドクロ







まあなんだか聞いてると、心理戦っつーか、あざといのです。
あの手この手で男をオトす!



・・・しかも、彼氏、いるのに。






うさこ
「先生って・・・小悪魔ですね」


ややあきれぎみに私が言うと、みかこ先生は、


みかこ先生
「違う。

小悪魔じゃない、私は悪魔!」




オホホホ、と口をにぃと横に開いて笑う姿は、プチ怖かったです。










案の定、三井君は、その次にみかこ先生に会ったときに、目にハートマーク浮かんでんじゃないかってくらいのキラキラな瞳で、
頬をまっかに上気させながら、


「こないだは・・・チョコ、ありがとうございました・・・!」


と、みかこ先生に言ってきたそうです。








うさこ
「先生・・狙い通り」










背の高い三井君は、大きな目をぱちぱちさせながら、


「僕・・・ここのジムでインストラクターして今年で2年目ですけど、お客さんにチョコもらったの、初めてです・・・」


と、照れたように笑って言ったそうです。


「僕、がんばります。
これからも、またわからないこととかあったら、なんでも訊いてください。
僕、がんばります」



あまりに純情、可愛らしいその声のトーンに、みかこ先生はぐっと胸をうたれました。













みかこ先生
「あと10日ほどで、ホワイトデーじゃ~~~ん!!!! 

そろそろコクハクかなー、
つきあってくださいって、ストレートにきてくれるのかなぁ、
それとも、最初は携番書かれたメモとかこっそり渡してくれるのかなぁ、
あー、チョコのお礼にお食事でもってのも、いいねーー!!」




妄想一直線にホップステップジャンプのみかこ先生は、そう言いながら、ご機嫌に立ち去ろうとして、













「・・・・あ」







小さくひとこと、そう漏らしました。














うさこ「・・・?」















みかこ先生
「あああああああああああああああああ!!!!」





ちかくを通りがかった、関係ない看護師さんが、手に持った注射器を落としそうになりながら、眉をひそめてみかこ先生を見ました。






うさこ
「ど・・どうしたんですか、そんな大声!」









みかこ先生は、頭をワーーっ!! とかきむしりながら、
















みかこ先生
「しまった・・・、
私、ちょっと前にジム行ったとき、彼氏に迎えにきてもらって、
・・・そのとき、三井君に見られちゃってるのよね」




・・・つまり、三井君はみかこ先生に彼氏がいることを知っているということになります。



ま、これじゃあ、三井君がみかこ先生のコクハク(?)を真に受けることはないですな。

まして果敢にも、みかこ先生を剥奪しようなんて、そんなだいそれたことを考える三井君ではありません。









おわわわわ!!!


と、後悔(?)の叫びをあげて、ガックリ肩を落とすみかこ先生。





・・・・小悪魔かもしれんけど、
悪魔かもしれんけど、
ほんと、憎めなくて、ダイスキです。