最近、猛暑というか体温なみというか、
気温がすげー高くて、
出勤するだけでもヘトヘトになることに気づきました。



でも、早朝ならまだ涼しいので、
思い切って出勤時刻も早めにしようと思って、
まだ誰もきてないような朝早くに出勤してみると、
これがまた、けっこう爽快。





ひろい医局に、だーっと机が並んでるんですけど、
ひとっこひとりいなくて、
私が廊下をだーっと走ってもなんにもぶつからず、
暴れまわれそうな勢いです。
(かといって、走ってませんが。)






で、まあ、誰もいないのをいいことに、
鼻歌ふんふん歌いながら、
レーズンパンをたべ、牛乳を飲み、
まじめにお勉強したり、
てきとうにパソコンをさわったり、
ちょろっと仕事の準備もしたりしてました。















「あー・・・あぁゃゃや・・・ゎしゃ・・・・」







自分の鼻歌にまじって、へんな音が聞こえてきました。
誰かの声みたいなのですが、
携帯の着歌でもなってるのかなぁと思ってかばんをごそごそやってると、

















「・・・・ぁぁああらら・・・・あハ・・」


オトは大きくなり、













ふりむくと、















すげぇ、中途半端な笑顔で笑っている、
ムック先生がそこに立っていました。














うさこ
せんせ、早っ!!目 もう出勤してきたんですか! こんな朝っぱらから!」




ムック先生
「あ、あ、朝っぱらって・・・、うさこ先生こそ、こんな早くきたって、なんにもイイコトないわよーぅ!」(≡^∇^≡)




うさこ
「・・・」











どう対応していいか困っていると、










ムック先生は、
「ねねっ! ねぇ! 最近なにか、いいことあった~?」


と、ニコニコとした満面の笑顔でたずねてきました。







うさこ
「いや・・・とくに・・・なにも。
平凡な人生なんで」


と私がまじめに答えると、



ムック先生
「あらっ。そーぉ?」


フフフッ、と笑い、わたしはねぇ・・・、今朝も、ひどいめにあったのよ・・・。



と、コボしました。











うさこ
「先生・・・よくヒドイ目にあってますね。
今度はいったいなにがあったんですか?」





ムック先生は、ふうとため息をつくと、
「今朝・・・」













固唾を呑んで、見守っていると、




































ムック先生
「今朝、セミとゴキブリの死体、踏んじゃった。
一個ずつ。」









うさこ
「・・・・・」










なんで。ドクロ






うさこ
「まあ・・・暑いから、死体もころがりますよね。セミですか・・抜け殻じゃなくて死体ですか・・・」(  ゚ ▽ ゚ ;)







ムック先生
「そそそそぉっ!!! そぉおおおおなのよぉつ!!!」







そこまで力込めんでええから。


って、言いたくなるくらい、オデコに青筋立ててムック先生は言いました。










ムック先生
「セミのねーぇ、死体。3つも見ちゃったわよ。

ワタシねぇ、iPODで音楽聴きながら歩いてたの。そしたら、ぐにゅっとね、ぐにゅっと・・・・踏んじゃって」





うさこ
「・・・・」






ぐにゅ・・・







ムック先生
「そのあとにね、もう、ゴキブリも踏んじゃったのよぉ・・・最悪よねぇ!」




なんで、街中にゴキブリの死体が転がってるんですか。




ムック先生
「さぁー? そんなことワタシに聞かれても、知るわけないじゃない!! バーミヤンの前だったからじゃなぁい?」
















バ・・・・。




バー○ヤンには、ゴキが住んどるとですか・・・
(↑いまさら伏字にしてもおそい)












うさこ
「やっべぇ・・・バー○ヤン・・・」(゜д゜;)


ムック先生
「バー○ヤンのパスタは、まずいわよー♪」


うさこ
「・・・バー○ヤンは中華がメインだと思うんですけど。パスタまずくても、いいじゃないですか」


ムック先生
「パスタがねぇ、もう、まずかったのよー」







手をヒラヒラさせながら言うムック先生に、
バー○ヤンでパスタを食べなきゃいいじゃないですか、
と言いましたが、
当の本人は、まったく聞いてませんでした。









ムック先生
「さっ。そろそろ、外来に行こうかしらねえ(^▽^;)」(←なんだかんだいいながら、ご機嫌)



うさこ
「こんな時間から外来行ってどうするんスか!
つか、まだ閉まってますて」



ムック先生
「鍵とってきたわよぅ。ヌカリはないのよ。
今日くる患者さんのネ、予習をするのよぉー」









そう言って先生は、医局の出口へと向かって、歩き始めました。


私は意味もなく、なんとなく先生のあとを追って、歩いていきました。




・・・・そして、見たのです。(つづく)