いま受け持っているおばあさんが、スゴい。
帯状疱疹(ヘルペス)という病気なんですが、
とーにかく、我慢強い!
帯状疱疹というのは、むちゃくちゃ、痛い病気です。
(たまに、あんまり痛くない人もいるけど・・)
ムネとか背中とかアシとか、
体の半分だけに、
痛そうな水ぶくれができて、
それがぺりっとやぶれたりします。
ヘルペスウイルスというウイルスが神経をおかすため、
神経痛で、
ときどき、のけぞるほどいたくてどーにもならん!!!
というくらいに苦しむ人もいます。
・・・なんか書いてるだけで痛くなってくるくらいです。
(どうでもいいけど、
爪がへんに伸びて、キーボードをうつといたい。。。)←切れよ。
そのおばあさんも、りっぱな帯状疱疹で、
胸から背中にびっちりと、
水ぶくれがいっぱいできた状態でした。
あまりにも症状がひどいのと、
お年もお年(大正うまれ)、ということで、
入院するはこびになりました。
見るからに痛そうです。
処置のとき、きずぐちをきれいに消毒して、
薬をぬったりするんですけど、
さわるだけでも痛そうです。
なのにおばあさんは、痛がるそぶりも見せません。
うさこ
「痛くないですか?」
おばあさん
「いーーーえ、もう、全然。先生に処置をしていただいているのに、痛いなんて滅相もない・・・」
うさこ
「いえ、痛かったら痛いって言って下さい・・」
おばあさん
「いいえ、これくらいの痛みががまんできなくて、どうするっていうんですか・・・、こんな手厚く診ていただいて・・・」
恐縮しすぎです!!!
痛いものは痛いぜーーーーーー
見てるワタシが痛いぜーーーーーーーー
そばで見ていた看護師さんも気を使って、
「痛かったら痛いっておっしゃってくださいね、それは恥でもなんでもないんですよ~」
と、にっこり天使のほほえみで話しかけたのですが、
おばあさん
「もう・・・年とって、こんな病気になるだなんて・・お恥ずかしい、なんかのバチがあたったんです・・」
うさこ
「は!? バチ!? いえいえいえ!」
おばあさん
「こんな・・・こんな無残な病気!
私のしてきたことがわるかったんです・・・、その報いなんです」
うさこ
「いやいや違いますってば! なにをおっしゃいますやら。病気と報いは関係ないですって!」
とあわてて必死で言うと、
おばあさんは、ますます深刻そうな顔つきになって、
おばあさん
「もう・・・こんな、生き恥をさらすくらいなら・・・」
と、悲しそうに言いました。
始終すまなさそうにしているおばあさんに、
恥でもなんでもないんですよーーーぅ、
と、みんなで説得したのですが、
おばあさん
「もう・・・こんなねぇ、生きながらえて・・・、適当な時期にさっさと死ななきゃならないんです・・・」
と、口の中でモゴモゴと。
大正生まれ・・・。
まだまだ、がんばってくださいってば!