「俺らさー、医者はよー、
毎日毎日さー、ガン細胞ばっか見ててさー。
やれ深達度がどうの、浸潤がどうの、って、なげぇ時間かけてさ、カンファ(会議)してさ。
ガン細胞が残ってたら残ってたでさー、
また抗がん剤の点滴なんかするわけだろ。
つらい治療だよなぁ、あれも。
やっぱ、副作用がいっぱい出るじゃん。
吐き気とかさ。腎障害とかさ。
いろいろあんじゃん。
つらいよなぁー」
ってなトークに始まり、
今日は、上司先生とガンについてアツく(ぬるく)ダラダラと語ってました。
ガン細胞っていうのは、
宇宙人襲来みたくどっかからいきなりやってきて、
そこいらを荒らしまくる悪党のようなイメージがあるかもしれませんが、
もともとは、自分の細胞なのです。
正常な細胞ちゃんは、
一定のサイクルで、分裂により増殖しています。
その一方で、くたびれて年とっちゃった細胞ちゃんが、死んでいくわけです。
ある細胞が死んでくかわりに、
別な細胞が新たに生まれてきて、
ひとの体が成り立ってるわけです。
細胞ちゃん。
ふつうにのほほーんと分裂増殖してりゃいいものを、
なにかの拍子になにか間違えて突然調子づいてしまい、
めちゃモーレツに増えまくることがあります。
このモーレツ細胞を、
「ガン細胞」と呼ぶのです。
もとをたどれば、
自分の細胞なんだよー。
べつにどっかから侵略者のようにじゃじゃじゃ~~んと現れた悪漢ではないんです。
ガン細胞がなんで悪者なのかというと、
ところかまわずすげー速度で増えまくるからです。
なんだかあやしげな変な毒素をまき散らかすイメージがあるかもしれませんが、
そうじゃなくて、
単に、増えまくるから、悪者なんです。
増えまくるとなんで悪いのかというと、
増えて増えて増えまくった挙句、
正常なほかの組織を圧迫して、
機能できないようにしてしまうからです。
まあ、いわば、場所取り屋くんみたいなもんです。
安穏と暮らしていたところに、どけどけオラァ俺がどんどん増えまくってるんじゃいっ! とゆー感じで場所を占拠してくるのでございます。
(なんかよくわからんたとえだなぁ)
・・・さて、
ふつうに増えてた細胞ちゃんが、
なんでいきなり、
怒りくるって増えまくるようになるのか。
それがまあ、いろんな原因で、遺伝子にキズがいってしまうためだと言われています。
老化だとか紫外線だとかも、遺伝子のキズの原因。
年とると、みんなガンになりやすくなるといいますか・・・。
日本人の死因の三分の一はガンらしいですぜ。親分。
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