・・・歓 迎 会。
待ちに待ってない歓迎会。
いや待ってたのか待ってなかったのかよくわからんのですが、
タケコ先生とか、あたらしくやってきた看護師さんたちの病棟歓迎会。
タケコ先生の趣味に、いちおうはあわせましょうということになって、
すったもんだの末に、
まあなんだか、よくわかんない小さなイタリアンのお店を一軒まるまる貸切で、
歓迎会が行われました。
まー、いろんなお料理でしたよ。
生ハムやら、
なんとかのなんとかソース添え(かたかなが多すぎて覚えられなかった)とか、
なんとか肉のなんとか煮込み(なんの肉かもすでによくわからん)とか、
なんとか茸のなんとかかんとかネーゼ(とにかくキノコってことしかわからん)とか、
いろいろ。
お酒も、
なんたらの赤ワインに白ワインに、
へったくれカクテルに、
ぐだぐだ醸造酒に、
ほにゃららシャンパンに、
なんかもー、意味わからんくらい種類があって、
まあ、私はさっぱりわからんままに、
目の前にあるものを適当にのみ、
適当に食べてました。
ほんとに何食ってんだかわかんなかった。
何飲んでのかも釈然としなかった。
毒いりキャラメルとか食わされててもたぶんわかんねー。
明日おなかこわしたら、店のおやじのせいだ。
ミニトマトが妙にオリーブオイルでべたべたになってたのは許せませんでした。
チーズ(らしきカタマリ)は非常にうまかったぞ!
・・・・と、だんだん、酔いどれオヤジの意味不明エンドレス語り調の文章になってきてます。はあ。
それにしても、今回の歓迎会での収穫は、
病棟にいる、おじさん看護師のババさんが、
すげーエロオヤジで、
なんかもう異様にハイテンションな姿を披露してくれたこと。
ここではもうね、かけませんけど、
もう、シモネタ&放送禁止用語を連発してた。
そしてそれに全然動じてない周りのみんなも、
おぬしなかなかやるなぁというかんじでした。
ババさんは、だれかれかまわず、
「ええ乳やなーーー!!!」
と言いながら、抱きついていました。
酔いすぎ。
というかそのノリで、おっさんドクターにまで抱きついてた。
ほとんどキス寸前だったと思います。
冷静に遠くから見てた私も、
思わずゲロしそうなその構図は、
だいぶ、エグかったです。
おっさん×おっさんのコラボなんて、
間違いなく、見たがるひとはゼロです。(マニアをのぞき)
タケコ先生は、私、近くの席じゃなかったんだけど、
お酒が入っても相変わらず、
お上品な感じでした。
赤のトップスに、デニムのミニスカです。
・・・可愛すぎ。
でも、最後、私は、
見てしまいました。
聞いてしまいました。
リーダー看護師さんが、
「会費、未払いの人、集めますよおーーー!!」
と、宴も終わりのころに、
大声で怒鳴ってたんです。
リーダーさんは、チェック表を片手に、
ボールペンでびしびしチェックをいれ、
お金を徴収していない人のところを回っていました。
けっこう、呑んでるはずなのに、
お金に関してはすげー判断力と機敏さです。さすが。
リーダー
「タケコ先生も、まだだよね。払ってください」
すると、タケコ先生と同じテーブルにいた人たちが、ブーイングの声。
「えー。タケコ先生は歓迎される側だからいーじゃん、タダで」
するとリーダーは、
「だめ、そんなわけにはいかないわよ~。
だって、高い店なんだよ、ここ!
そのかわり、他の先生たちよりは安くしてるんだから!」
ちなみに、会費は段階制になってて、
上のほうの先生は2万とか払わされて、
看護師さんとか私とかは1万、
歓迎されてる人たちは5千円。
リーダー
「ということでタケコセンセ、もうしわけないけど、5千円、はらってくださいねぇっ!」
タケコ先生は、いつものおっとりした笑みを浮かべて、言いました。
「はい~、もちろん払いますよ。ちゃんと」
そしてタケコ先生は、
可愛らしい革のバッグ(たぶんお値段は6桁と思われます)から、
これまた可愛らしいおさいふを取り出して、
こうおっしゃいました。
「小切手でいいですよね?」
・・・・・テーブルが、一瞬、
水を打ったように、
静まり返りました。
コギッテでいいですよね。
ミガッテでいいですよね。
聞き違えかと思いました。
どこのご時勢に、5千円の会費を小切手で。
感覚が・・・・わからん。
リーダーさんも、その場でしばらく固まっていましたが、
「げ・・・・現金」
と、呆然とした顔でつぶやいていました。
みんなの酔いが、たぶん、一瞬さめたぜ。
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スゴすぎて、泣けます。