受け持っている患者さん、気難しい人だったのですが、
最近、ようやく打ち解けてきました。
自称「勉強好き」というそのおじさんは、
私がいつ病室を訪れても、
本とか、新聞を読んでいます。
もしくは、パズル本を解いています。
なにを読んでいるんですか、
と尋ねると、
「雑学の本」
と。
・・・雑学がむちゃくちゃ、スキだそうで、
そういう本ばっかり、買ってしまうそうです。
そのうちアタック25にでも出て欲しい勢いです。
どうでもいいですが、最近、アタック25を観ていて、
司会の児玉清さんが出てきて、
（・・・この人、博多華丸さんに似てるなぁ・・・）
と、思ってしまいました。
違う違う。元ネタはこっちだ！
と、あわてて自分の頭のなかで訂正を入れたのですが、
それにしても華丸さんは似すぎです。
あまりにもしょっちゅうテレビに出ているので、最近どっちが本物かわかりません。
あ＝アタック25、司会の児玉清です。
い＝いつものようにオープニングはVTR問題ですお手つきありません参りますどうぞー
う＝海と毒薬などの著書で知られる熱心なカトリックの信者でもあった作家といえば
え＝遠藤周作
お＝お見事！
すげーーーーー。
で、さらにどうでもいいけど、
本屋さんって、なんであんなに心トキメクのでしょう。
最高です。
本の宝庫です。
本屋さんを見かけると、つい入りたくなってしまい、
実際つい入ってしまい、
ちょびっとのつもりがでっぷりがっぷりうろうろし、
本腰入れて本の立ち読みをし、
荷物が多い日に限って、
数冊くらい本を買って帰ったりします。
文系ってなんでこんな楽しそうなんだろー。
それにくらべて、数学はちーっともわからなかったです。
医学部は理系学部なので、
数学が得意な人がたくさんいて、
もう、なんでそんなに頭がいいのかホントに謎でした。
微積分が趣味です
、とか言い出す人がいて、
この人の頭はどうなってるんだ！
と心から思ったものです。
かといって、文系科目が好きかというと、
実はそうでもなくて、
だいたい、著者の意図を25字以内で記せってアンタ、
そんなもんは著者でなきゃワカランだろう！
とツッコミを入れては、
ハラを立てているタイプの学生でした。
意図とか、誰それの気持ちを述べよとか、
そんなことを考えずに読める本が好きです。
本はくだらなければくだらないほど面白い！！！
頭、からっぽで読める本がとっても好きで、
もう、頭が痛くなるくらいばかげた本を見ると、
つい何も考えず買ってしまいます。
・・・・・本について語り始めたら、
いつもどおり、脱線しまくりです。
なんの話だっけ。
そうそう。
おじさんが、雑学好きという話でした。
漢字に関するウンチクとか、
小ネタとかを、たくさん語ってくれるのですが、
ときどき、話が高度すぎてついていけません。
おじさんは色々と話してくれたあと、
「先生も、なにか雑学、知ってるんじゃない？ うんちくみたいなの、教えてよ」
と、私に質問してきました。
うさこ「えっ！」
おじさん「なんかあるでしょう」
うさこ「えっ！・・・なにも、ないです・・・」
おじさん「そういわずに、なにかあるでしょう。思い出してよ」
ない知恵しぼって、
必死で記憶をぐりぐりたぐりよせ、
うさこ「・・・・・あっ！」
ようやくひとつ、思い出したこと。
おじさんが、期待に目を輝かせ、私を見ています。
うさこ「最近、気づいたことなんですが・・・」
おじさん「ほう、どんなこと！？」
うさこ「”新横浜”駅とか、”新神戸”駅とか、”新大阪”駅って、あたまに”新”ってついてますけど、
これは、新しい、という意味ではなくて、
新幹線の、新でした」
おじさん「・・・・・・」
おじさんは、まったくよろこんでくれず。
ブゼンとした顔で、
そんなくだらん話は要らん
と、ボソッとひとこと言われ、
追い出されてしまいました。
くだらなさすぎですかーーーー。
でも、私、ずーーーっと、「新しい」駅なんだと思ってたのです。
新しい横浜。新しい大阪。
なにが新しいのかわからんけどとにかく、すべてはニューなのだ！
と思っていたのです。
新幹線の新だったとは、やられました。
それだったら、全部、新つけよーよ。新岡山。新京都。新博多。新名古屋。
・・・・果てしなく、クドイ気がしました。
おじさんは、そのあと、
「そんなんんじゃなくて、医療ネタを教えろ」
と言いました。
というわけで、次回は、私がおじさんに伝授した、医療ネタを。
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ちかごろ、寒いんだか、あったかいんだか、全然わかりません。
そして、いまごろはやってるインフルエンザ。猛威です。こえ～～。
今日も、最後まで読んでくださって、ありがとう。
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