今日もよろしくお願いします。
久しぶりに亀田総合病院の話をします。
亀田総合病院眼科は元々杏林大学の医局でしたが、この4月から東京大学の医局になりました。新しく杉本 宏一郎先生をリーダーとしてみんな一丸となって頑張っているので、僕も一緒になって支えていきます!
菊地の月火の勤務は変わらずやっていけそうなので今後ともお願いします。
亀田総合病院は本当に気候がいいところで体感では365日中300日は晴れです。
病院は海沿いに位置していて徒歩1分でビーチにいけます。
眼科医も職員も患者も本当にいい人たちで僕にとって家族みたいな存在です。
毎週の勤務を楽しみにしています。
大体昼飯抜きでぶっ通しで働いていることが多いのですが、昼に時間があいたらこんな優雅なお昼休みもとれます。
千葉県では眼形成と眼窩と涙道をやっている医師がとても少ないため、まぶたとなみだのクリニック千葉、亀田総合病院、旭市のサンモール眼科クリニックの3つの病院で働くことで千葉県全域の患者に診療を行うことができます。
普通の眼瞼下垂や逆さまつげなどのコモンな症例は亀田総合病院やサンモール眼科クリニックで行い、クマ取りなどの自費手術、腫瘍、骨折、DCRなどの難症例をまぶたとなみだのクリニック千葉で一手に担っていきたいです。
千葉県での眼形成眼窩領域をまだまだ盛り上げていきます!
そしてグルメの話です。同僚に車を出してもらいここに行きました。
鴨川から車で30分もかかります笑
山の中の竹林の中にぽつんとある炉端焼きのお店です。
景色は完全にジブリの世界です。
75歳のお母さんが1人で切り盛りしていて、新鮮な山の幸、海の幸を丁寧に囲炉裏で焼いてくれます。本当に美味しいです。お母さんの人柄もとてもいいですし、泊まりたくなるくらい居心地がいいです。
なぜか房総の地域って炉端焼きの名店が多いです。ぜひお試しを。
前置きが長くなりました。
今日は動眼神経副核についてです。
なぜこんなマニアックな話をするのかというと脂肪減圧の後に少し散瞳する人がいるからです。その原因と機序が気になったのでまとめたいと思います。
そもそも対光反射、遠近調節反射、近見瞳孔反射の中枢は中脳の動眼神経副核(Edinger-Westphal核)にあります。
Edinger-Westphal核を起始とした副交感神経節前神経軸索は動眼神経を経由して眼窩内の毛様体神経節に至り、ここでシナプスを形成します。
毛様体神経節からの軸索線維(節後線維)は短毛様体神経となり眼球内に進入し、毛様体筋と瞳孔括約筋に至り、これらの筋肉を副交感性運動支配する。
敬愛するぐちょぽい先生の模式図を参照します。
しかし上図のみだとどこからが眼窩内なのかわからないため、この前の図を出します。
Atlas of Clinical and Surgical Orbital Anatomyより抜粋
毛様体神経節は、動眼神経から分岐していて前後方向に2~5mm、上下方向に 1~4mmの小さな円形~不規則な構造です。上眼窩裂の内側端から約10mm前方、視神経から3mm、後強膜から平均約16mmの眼窩尖端部にあります。
神経節は眼動脈の外側または内側にあり、視神経と外側直筋の間にあります。
眼窩rimとの位置関係は眼窩の深さによって異なります。
ちなみに球後麻酔は長さ31~50mmの針を使用します。感覚と運動の両方を遮断するためには、毛様体神経節と外眼筋の運動神経の近傍に麻酔薬を留置する必要があります。
眼窩rimから視神経管までの距離は42~54mmであり、短眼窩では球後注射の際に視神経を誤って貫通する危険性があります。
このリスクは、針の長さが31.5mmを超えると大きくなると言われています。