今日もよろしくお願いします。
先日、まぶたとなみだのクリニック千葉での診療を終えた後、西千葉駅近くの裏武蔵家というラーメン屋を訪れました。
家系ラーメンは味が濃くてパンチがあるようなイメージがあるかと思います。
しかし、ここのラーメンはそこまで脂っこくもしょっぱくもないため、苦手な人でもスルスルと食べられます。
塩加減と脂加減がちょうどよいんです。
千葉市は家系ラーメンの有名店が多くて面白いです。また行ったら報告します。
ちなみに痩せないとですね。
さて、今日はAngular artery(以下、AA)についてお話したいと思います。
AAとはなんぞや?と思っている方も多いと思います。
日本語では「眼角動脈」と訳されます。顔面動脈の終末枝の一つです。
このyoutube動画が非常にわかりやすいです。
ハムラをするときは、どうしてもAA付近をいじらなければなりません。
上の図はtear troughを示しています。
tear troughはorbicularis retaining ligamentで最も目立つ場所です。
したがって、ハムラできれいに治すのは比較的難しく、場合によってはヒアルロン酸注入で補わなければなりません。
上の図は、顔面動脈がどのようにAAに分岐するかについて、文献レビューで報告した論文から引用したものです。
ご覧のように、ほとんどの分岐パターンでAAはtear troughの近くを通っています。
走行がわかったところで次に深さはどうなのでしょうか?
でした。
以上を踏まえ、私なりの解釈を述べておきます。
①ハムラの時にAAを損傷する不安がありますが、ほとんど場合でORL部位では動脈は筋肉の中もしくは筋肉の表在性にあります。ハムラの操作は骨膜上で行われるため、AAを損傷する可能性は低いです。
②AAは、内眼角に近いほど中顔面筋の表層に位置します。筋肉の表層に位置するということは、筋肉組織によって隔てられているため、骨膜上平面(筋肉下平面)がより安全な平面であることを意味します。つまり骨膜上平面へのヒアルロン酸注入は比較的安全であるかもしれないです。(完全に安全ではないので、針先を動かしながら少しずつヒアルロン酸を投与することが必要です!)
今日は以上です。手術学会のインストラクションコースと一般演題、眼瞼義眼床学会の一般演題、APAOのスライドを今月中に仕上げなければなりませんので頑張ります!