皆様あけましておめでとうございます。

今年は年明けから大変な事件が続いておりますが、元気にお過ごしでしょうか?

 

先日SHEN YUNを見てきました。

 

ASOPRSでSan Franciscoに行ってきたときにテレビでやたら宣伝していたので、ググってみるとちょうど渋谷公演がやっていたので予約してみました。

中国舞踊は見たことがなかったのですが、その圧倒的な美しさに心奪われました。

この公演は、中国の5,000年にわたる豊かな文化遺産を描き出していて、独特の舞台演出と技術は目を見張るものがありました。

伝統的な中国舞踊はとても美しく、ダンサーたちの優雅な動きはまるで絵画のようでした。

衣装もとても個性的で美しく中国の歴史と文化の深さを感じさせます。

また、ライブオーケストラの演奏は、東洋と西洋の音楽が融合した独特の響きで、舞台の雰囲気を一層高めていました。

 

もっと宮廷舞踊みたいなものを想像してましたが、庶民の踊りや古典舞踊などをメインにやっていました。

一部中国共産党に対して批判的な内容も入っていた感じもしたのがひっかかりましたが、、

何事も経験ですね。

興味のある人は是非。

 

 

 

さて本日は眼窩の神経解剖についてです。

 

最近OFCにも難しい症例をたくさんご紹介いただけるようになってきました。

眼科医としてはあまりいじりたくないブラックボックスである眼窩内上方について述べたいと思います。

内上方眼窩に侵入するために重要な構造物は上斜筋、眼窩上神経、滑車上神経、滑車下神経です。

 

その走行についてですが、

この教科書が非常にわかりやすいので供覧します。

 

言葉で3つの神経を説明します。

 

三叉神経節から分岐した眼神経は上眼窩裂を通り、前頭神経となり、眼窩上神経と滑車上神経になります。

眼窩上神経は、結膜、上眼瞼および前頭から頭頂の皮膚に分布します。

滑車上神経は、上眼瞼皮膚と結膜(特に内眼角付近)、額の下部、正中線の皮膚に分布します

また、眼神経の分枝である鼻毛様体神経は、内眼角へ行き滑車下神経となります。

滑車下神経は、内眼角部の知覚を司ります。

さらに、鼻毛様体神経の分枝である前篩骨神経は、鼻背、鼻尖の皮膚に分布します。

そして滑車下神経と滑車上神経は尖端でループを形成します。

 

図で書くとこんな感じです。

 

 

 

眼窩上神経はなんとなく前頭神経由来なのがわかりますが、滑車上神経、滑車下神経は似た名前にも関わらず前頭神経と鼻毛様体神経と別々の神経から分岐します。

 

また解剖図からもわかるように直筋の支配神経は直筋の裏面の後方1/2〜1/3に付着するため眼窩をいじる際は注意が必要です。

 

これを機に覚えておきましょう。

 

 

去年末にThe Chinese University of Hong Kong (CUHK)のAssociate ProfessorであるKelvin KL CHONGがOFCに訪れました。

手術やリサーチの話をたくさんしてくれてとても尊敬できる人でした。

近い未来にAsan medical centerに続いてCUHKにも見学に伺いたいと思っています。

こういうご縁を今後も大事にしていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。