今日もよろしくお願いします。

 

先日月島もんじゃを食べました。

小さい頃からお好み焼きは好きでした。

あれは本当に素晴らしい食べ物です。

 

しかし、もんじゃを知らないときのもんじゃのイメージって「ほぼ液状のゲチャゲチャしたよくわからないもの」でした。

本当にすいません。あれすごーーーく美味しいです。

しかも作る過程がエンターテインメントです。

 

具材の上にお出汁の効いた生地がヒタヒタに入っており、まずは具材だけを鉄板の上に出してしっかり炒めます。

そのあとにドーナツ状の土手を作成し、その中にお出汁を入れます。

この時に土手が崩れてお出汁が流れ広がると「あー!!下手くそ!!」となります。あのワクワクがいいですね。

そしてそのお出汁と具材を混ぜて炒めます。

それをうすーく伸ばしておこげを作って小さいヘラで剥がしてこそぎ取ってハフハフと頂くという流れです。

 

何より香りが最高なのとお出汁の味がしっかりついた「おこげ」が絶品でございます。

できたら一人ではなくグループで鉄板を共有しワイワイ食べるとよいです。美味しさが倍増です!

一度ご賞味ください。

 

 

 

さて今回は眼窩骨折手術についてです。

眼窩下壁骨折手術を執刀させて頂きました。偉そうに執刀と言っても触り程度ですが…。

眼瞼に引き続いてorbitaにも執刀の機会が出てきて嬉しい限りです。関わった方々には感謝感謝です。

骨折についてはまったく教科書がないです。色々な発表資料や解剖、オペ動画をたくさん見て、執刀し怒られながらやらないと覚えられないなと痛感しました。現時点でポイントだなと思ったことを列挙します。

 

まずアプローチについてですが、当院では経結膜アプローチで行なっております。

Lynch切開、Subciliary切開、外眥切開などの皮膚切開アプローチもあります。色々な考えがあっていいと思いますが、多かれ少なかれ瘢痕が残り、かつ縫合に時間が取られるため当院では行っておりません。

 

眼窩内にしっかり麻酔をした上で下眼瞼結膜とLERを切離し、牽引糸をかけます。

 

 

その後助手に筋鉤で下眼瞼を牽引してもらい、眼窩の下方rimを露出しています。

この時に第1関門です。orbita内に入らないこと、眼輪筋に切り込まないことです。

下眼瞼を牽引されている状態だと頭の中の解剖3D構造があまり役に立たなくなるのでひどい場合は容易に皮膚に穿破します。

めちゃくちゃ恥です。常に常に眼輪筋を切り込まないように注意です。

 

眼窩下縁を出すまでは不用意にスプリング剪刀で切り込まず、愛護的に下縁に到達します。

その後形成剪刀にて眼窩隔膜と結合組織をrimの少し下方で切開をいれて骨膜を露出させます。

 

骨膜が露出できたらrimに15番メスで切開を入れて骨膜剥離子で下壁の骨膜下に入っていきます。

骨に対して骨膜剥離子が直角になるように用い剥離を進めます。

内側、外側からもアプローチします。特に内側には涙囊や下斜筋付着部がありますが、しっかり骨膜下で剥離できていれば怖がらずに剥離を進められます。止血の役割+眼窩脂肪を寄せておく役割を期待して、ボスミンベンシーツを用います。

 

そして骨折部位の全域を明らかにします。

そして上顎洞落ち込んだ組織を引き戻します。見てわかると思いますがめちゃくちゃ視野が悪いので顕微鏡を色々な角度に動かして行います。

 

最後にスーパーフィクソーブを眼窩形状に合わせて切り抜き、骨折部位に挿入します。

 

入れただけだと脂肪が嵌頓していることがあるためFoced duction(直筋を把持してグイングイン眼球を回すこと)にて眼窩脂肪を自然な位置に戻しておきます。その後ケナコルトを眼窩内に撒きます。

 

結膜は無縫合で終了です。

 

 

手術の工程は以上です。何やらさも自分が完刀したかのように話していますが、鹿嶋先生の横でふむふむと聞いていたことをまとめただけです。すいません。機会をいただける限り早い内に完刀を目指します!

 

今日もありがとうございました!!