第23回 #StardewValley週間ライティング
お題:ハーヴィー、ココナッツ、雨天決行
・テイスト:馬鹿馬鹿しい、笑える
・オタクじゃないと意味不かも
・低クオリティ💧乱筆長文
独身の男たち、常夏の海辺、酒盛り。
何も起きないはずがなく…🌊🍺
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お願い!アレックス!
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「お願いマッスル!めっちゃモテたぁーい♪」
陽射しがまぶしいリゾートビーチで、サムが楽器を片手に歌っていた。
独身メンズ達が、浜辺で楽しそうにはしゃいでいる。
その様子を眺めながら、ハーヴィーは、海の家の影の中、暗い表情をして立っていた。
ジンジャーアイランドのリゾートビーチが改築され、利用可能な状態となった。
このニュースに、ペリカンタウンは沸いた。
小さく美しいビーチが、身近に現れたのだ。バカンスを過ごすのに、これ以上の場所はない。
独身メンズ達は、浮かれ、船に揺られてやって来た。
ヤシの木がしげる常夏のリゾートビーチに、透明な海。
水着に着替えて、夏の風に肌をさらす。
クーラーボックスの缶ビールで乾杯!
ごくりごくりと、喉に流しこめば、もうたまらない。
「キンキンに冷えてやがるっ…!
あ、ありがてぇっ…涙が出るっ……!」
「シェーンさん、禁酒がんばってましたもんねぇ」
ハーヴィーは微笑んだ。
開放的なビーチは人を陽気にし、勢い良く酒が進む。
独身の男たち、常夏の海辺、酒盛り。
何も起きないはずがなく…
「イヤァーーーーーーーーッ!」
アレックスが大声が空気を切り裂く。
彼は、渾身の力をこめて…
アドミナブル・アンド・サイを披露した!(腹筋と脚を強調するボディビルポーズ)
サム「腹筋!6LDKかい!!?」
すかさずサムが声援を送り、アレックスは次にダブルバイセップス・フロントの体勢に入る!(上腕二頭筋を強調するボディビルのポーズ)
アレックス「イヤァーーーーーーーーッ!」
セバスチャン「二頭がいいね!チョモランマ!!」
さらにサイドトライセップスを繰り出す!(上腕三頭筋、大胸筋を強調するポーズ)
アレックス「イヤァーーーーーーッ!」
シェーン「大胸筋が歩いてる!!!」
そして最後に、息を吸い、、全身全霊のモストマスキュラーを繰り出した!(全体の筋肉を最大限魅せるポーズ)
アレックス「…ッ!イヤァーーーーッ!!」
サム「仕上がってるよ!」
セブ「仕上がってるよ!」
シェーン「筋肉本舗!はい!!ズドーーン!!!」
はしゃぐ4人についていけず、ハーヴィーは海の家の陰の中でつぶやく。
「大胸筋は、歩きません……」
絶望したようなその表情は、まるで進撃の巨人の画風だった。
「どうしたんだい?ハーヴィー。まるで日陰者だ。」
エリオットが、酒を片手にやってきた。
(ウゥッ、いい男…!)
エリオットのカラダが、ハーヴィーにはまぶしかった。
ハーヴィーが気落ちしているのには、もちろん理由があった。
自分のカラダを、他のメンズと比べてしまい、男としての魅力に、コンプレックスを抱いたのだ。
例えば隣のエリオット。
青年期を過ぎ、がっしりとした身体を、脂肪が包み込み、程よいまろやかさがある。腹は少々丸みがあり、腹筋を隠しているが、それくらいは許容範囲だろう。体毛が程よくセクシーだ。
陽気なサムは、自然で健康的だ。若者の代謝は良く、ピザやコーラを好んでも、それほど影響はないのだろう。スケボーや、楽器を好むその身体は、若さが弾ける健康美だ。
セバスチャンは、肌の色が白く、痩せていて、細身の筋肉質といえる身体だ。腕、脚がスラッと長く、腰のあたりがキュッと細く色気がある。
アレックスはスポーツマンなだけあって、大きく発達した筋肉がたくましい。肩、腕、胸筋、腹筋、脚、背中、どこも迫力がある。
シェーンは、中年らしいやや肥満の体型だ。腹が出ている。いや、これくらいの体型は、彼の年齢を考えれば、別に普通だろう。
サングラスをかけ、緑のシャツを着ていて、おしゃれなファッションに見える。(それに比べて、私は…)
ハーヴィーは自分の身体は見下ろした。
ひょろりとしているが、お腹はだけは、ぽっこりと出ていて、身体のバランスが、人一倍悪いような劣等感を感じてしまう。若い頃に買った緑の海パンも、古くさいような気がしてならない…
(うわっ…私の体型、ひどすぎ…?)
ハーヴィーは、微妙な表情になった。
「エリオットさん…いや…なんでもないですよ?ただ、少し…自分の体型が…恥ずかしく思えまして…。」
ははは、と力なく笑うハーヴィー。
「なんだ、そんな事かい?
一番大事な魅力は、外側ではなく、内側に宿るのだから、気にすることは無いのに。
まぁ、気持ちはわかるよ。若者と自分の身体を見比べれば、誰だって落ち込むさ。この僕だってね。
…欠点を乗り越えたいのなら、先を行く師にあおげばいいじゃないか。
おーーーい!アレックスーーーーー!!」
「ん?どうした?」
「ハーヴィーが、自分の身体に自信が無いと嘆いているんだ。どうにかならないか。」
「ちょ、ちょっとエリオットさん!なにを!」
「ははーん、確かにその身体…医者の癖に、こんな腹してていいのかよ?」
「アレックスさん…!?や、やめてくださいっ!!」
無遠慮に怠惰な腹肉をつかみ、上下に揺らすアレックスに、ハーヴィーは驚き慌てる。
「ふーん…別にいいぜ。ハーヴィーがやりたいっていうなら、ボディメイクに付き合ってやってもいい。最近、俺はトレーナーに興味を持ち始めたんだ。」
「えっ…!?本当ですか…!?」
「本気でやるなら、身体の作り方、俺が教えてやるよ。」
ハーヴィーは、決して怠け者ではない。
今までも自分なりに、腹部の贅肉に対してアプローチをしてきた。しかし、長年努力をしても、腹肉はだるんだるんのままだ。
うまくいかないのは、方法が間違っているからに違いない。実際に、男として、町一番の筋肉美を誇るアレックスに師事をあおげば、自分が知らない何かを得られるだろう。
栄養や、人体の仕組みについて、専門知識を持つハーヴィーには、医学の外のノウハウと習慣が必要なのだ。もう独力では、変えられない。
「自分の身体を変えたいです…!協力いただけるなら嬉しいですが…!…ただ、怪我や…あんまり無茶な事はできないのですけれども…!」
「なんだ?面白そうな話をしているじゃないか。」
陽気なサムがやってきた。
「オレも、身体を鍛えて、もっとたくましくなりたいぜ!なぁ、セバスチャン?」
「俺は別に…」
「へぇ~、いいじゃないか!
みんなで夏に向けてボディメイクに挑戦してみたらどうだい?競争をすれば、よりはかどると思うよ!
たとえば…3か月後に、レディ達も呼んで、この浜辺でバーベキューパーティーをするんだ。
その時に、ビフォー・アフターの変化の差で、競ってみたら?」
「一番変化しなかった奴が、負けということか。」
「おもしろそうだな!みんなでやろーぜ!
3か月後!雨天決行!ビリは、エミリーが作ったココナッツの水着を着るっていう罰ゲームな!
おい、シェーン!お前も参加したほうがいいぞ!」
「ん?なんだ、なんだ?」
なんだか、話が大きくなってきてしまったな。ハーヴィーは、内心汗をかく。
「筋肉バトルしようぜ!筋肉バトル!
勝った奴の筋肉が最強な!
へへーん、俺なんか、今からもう筋トレはじめちゃうもんねー!!」
「馬鹿野郎!お前がおれに勝てるわけねぇだろうが!」
隣でアレックスも腕立て伏せに参戦した。
「うおぉぉぉ!ヘイリーちゃん、待っててねぇ!!」
「はぁ!?サム、お前ヘイリー狙ってんのか?ふざけんなよ!?!」
腕立て伏せ持久戦は、もちろんアレックスの勝ちだ。
サムは、筋トレ直後でパンプアップした二の腕をセバスチャンに見せて、得意げに言った。
(パンプアップとは、運動直後、一時的に筋肉が大きくなる事を言う。筋肉の見映えが美しくなる)
「ところで俺の筋肉を見てくれ。こいつをどう思う?」
「すごく···大きいです···」
セバスチャンはいつもの笑顔で、サムのボケに乗っかった。
この後、みんなで、めちゃくちゃ筋トレした。(その場のノリ)
この日から、毎週火曜日を中心に、時々、独身男子達がスパで集まって、トレーニングや入浴で、バカ騒ぎをするようになった。
後日談
3か月後のビーチパーティーでは、結局シェーンが、芸人よろしく、堂々としたココナッツ水着の着こなしを見せ、爆笑の渦を生み出し、場の空気を全部持っていった。
おまけ
ビーチパーティー当日、牧場主は、差し入れを持ってきた。
「これ、今朝、牧場でとれたメロン!みんなで食べようと思って持ってきたよ!」
「おぅ!ありがとうな!洞窟で冷しておこうぜ。」
2個のメロンを両肩に担ぐアレックス。
「………!おい、あれ…!」
その様子を見て、サムは、ハッと何かに気づき、セバスチャンに声をかける。
「…………?」
「…とれたて新鮮肩メロン…!」
「ブフッ!笑」
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唐突に、おしまいm(_ _)m
※ボディビルの知識に対して、正確性に欠けていてすみません💦ビーチで酔った勢いでメンズがふざけているだけなので、情報が不確でもお許しください。