※注意※

このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。


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最終話_ジャスと妖精

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「おれみたいな人間ってのは、いつも絶望のふちで、綱渡りをしてるんだ。わかるだろ?


…でも、めんどり達は、ずっとおれをまっすぐ進ませようとしてくれる…


…ジャスの笑顔を見ていると、自分を社会に寄生しているヒルみたいに思うのは、イヤになってくる。


こういう、ちょっとしたことでいいから、役に立ちたいんだよ。ジャスになにか残してやりたくてさ。


隣に素人が引っ越して来たしな。本物のタマゴって物を見せてやらないといけない。


白っぽくてべとべとしたJojaのタマゴなんか目じゃないぜ。新鮮で栄養たっぷりで、黄身はリッチな金色なんだ。


ウチのタマゴのできは、谷中で一番なんだ!」


シェーンは、ジャスに青い鶏を抱かせた。


「どうだ?青い鳥が家にいるっていうのは?いいもんだろ?」


ジャスは、満面の笑顔でうなずいた。


「まるで物語のヒロインになったみたい!シェーンおじさん!すごい!」


ジャスは、シェーンに飛びついた。


「おいおい!やめろって!」


そう言うものの、シェーンは、ジャスの喜びように、まんざらでもなさそうだった。




こうして、小さな町の、小さな小さな牧場に

人知れず、笑顔が増えていった。

生まれたばかりの青い鶏は、

明るく元気に、翼をふるわせた。





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おわり