※注意※
このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。
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最終話_ジャスと妖精
*******************************************「おれみたいな人間ってのは、いつも絶望のふちで、綱渡りをしてるんだ。わかるだろ?
…でも、めんどり達は、ずっとおれをまっすぐ進ませようとしてくれる…
…ジャスの笑顔を見ていると、自分を社会に寄生しているヒルみたいに思うのは、イヤになってくる。
こういう、ちょっとしたことでいいから、役に立ちたいんだよ。ジャスになにか残してやりたくてさ。
隣に素人が引っ越して来たしな。本物のタマゴって物を見せてやらないといけない。
白っぽくてべとべとしたJojaのタマゴなんか目じゃないぜ。新鮮で栄養たっぷりで、黄身はリッチな金色なんだ。
ウチのタマゴのできは、谷中で一番なんだ!」
シェーンは、ジャスに青い鶏を抱かせた。
「どうだ?青い鳥が家にいるっていうのは?いいもんだろ?」
ジャスは、満面の笑顔でうなずいた。
「まるで物語のヒロインになったみたい!シェーンおじさん!すごい!」
ジャスは、シェーンに飛びついた。
「おいおい!やめろって!」
そう言うものの、シェーンは、ジャスの喜びように、まんざらでもなさそうだった。
こうして、小さな町の、小さな小さな牧場に
人知れず、笑顔が増えていった。
生まれたばかりの青い鶏は、
明るく元気に、翼をふるわせた。
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おわり