※注意※

このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。


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第14話_ジャスと妖精

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「ハハッ。ジャスはそんな大人にならないよ。パパには、未来がわかるんだ。


未来のジャスは、美人で、毎日楽しそうに暮らしているよ。運命の恋人と巡り会って、とっても幸せそうだったよ。」


「本当…?」


「本当だよ。いいかい、ジャス。ひとは、思い描いた通りの自分になっていくんだ。どんな自分になりたいか、いつも思い描いてごらん。ジャスは素敵なレディになれるよ。」


「そうよ、ジャス。未来のジャスは、とっても幸せそうだったわ。


ジャス、とっておきの魔法を教えてあげるわ。秘密の魔法。周囲の人々や、運命を変える、特別な魔法よ。


それはね…笑顔の魔法よ。あなたの笑顔には、魔法の力が宿っているのよ。愛をこめて、周りの人に、ほほえみかけて。パワーをもらった人々は、どんどん元気がでて、運命が好転していくのよ。


ジャス…あなたは天使よ。神様が『この世をより良い場所にしてほしい』って送り出されたの。辛い事もあるけれど、神様のご加護があるから、大丈夫。」


「それに、ジャス、いつだって僕たちが、そばにいるよ。きみはひとりぼっちじゃないんだ!


僕たちは透明な存在だから、見えないけれど、いつだって君を守ろうってがんばっている。


僕たちはしゃべれないけれど、周囲の人の唇や、本や、音楽などの言葉を借りて、きみにいつも語りかけている。


世界に、そっと僕たちの言葉を隠しているから、宝探しだと思って探してごらん。」


ジャスは、泣きながら、両親の話を聞いていた。


「さぁ、ジャス。お家に一緒に帰ろう。シェーンも、マーニーも、お前が家に居ないから、心配しているよ。」


「うん…。」


ジャスは、池のほとりで、ぽたりぽたりと泣いていた。


「ジャス…帰っちゃうの…?」


妖精のフィーが、かたわらで問いかけた。



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つづく