※注意※
このお話はゲーム「スタデュバレー(switch版)」の二次創作です。「ラム酒」などゲームには出てこない単語・情報が出てきます。ご注意ください。全16話
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https://ameblo.jp/october-rabbit-1010/entry-12788728185.html
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第8話_人魚のペンダントの伝承
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弟は心底心配だった。
船乗りにとって、人魚なんて縁起が悪い。
歌声で男を魅了し、船を沈めるというじゃないか。
それに、悪い恋は、破滅に進ませることもある。
種族も違う。
恋に浮かれる兄に、弟は苦言を呈するようになる。
「そうだな、家族だし、紹介をしよう。」
兄に連れられて、弟は秘密の岩場に行き、生まれて始めて人魚を見た。
三人は親睦を深めた。
月日を重ね、次第に弟は、兄と、美しい娘の仲睦まじさを認め、口にはしないが祝福を覚えた。
そんな兄弟に、遠い大陸への貿易船の仕事が舞い込んだ。
稼ぎもいい。
海辺に家を建てる金額も、この仕事で貯まりそうだ。
兄と弟は、長旅の仕事に出る事にした。
人魚は、雨の海辺で、青い巻き貝が美しいペンダントを贈った。
帰ってきたら、この海辺で一緒に暮らそう。
兄と人魚に、新しい約束が出来た。
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つづく