クリスチャン・ツィメルマン | Commentarium

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昨日、クリスチャン・ツィメルマンのピアノリサイタルを聴きに、サントリーホールへ行ってきました♪

このクリスチャン・ツィメルマンは、史上最年少18歳でショパン国際ピアノコンクールに優勝した人です。

現在、世界で最も高い評価を受けているピアニストの一人です。


以下、曲目順に感想を。

・「ノクターン第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2」

まず始めに、指慣らしからという印象で、ピアノリサイタルの最初の曲を弾かれました。

軽々と、そんな印象を受けました。


・「ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」」

綺麗でしたね。

天寿をまっとうした、苦しまずに亡くなった方へ贈る曲という印象を受けました。

第三楽章は特に有名な部分で、誰もが聞き覚えがあると思います。

怖い、重い感じを持っていたのですが、今日の演奏では、まったくその印象はありませんでした。

演奏者によって、ずいぶんと曲のイメージというものは、変わってしまうものですね。


・「スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31」

音の波、一つ一つ独立した音ではなく、連続した音の波と言った方がいいのでしょうか、そういうメロディを聴かせてくれました。


・「バラード第4番 ヘ短調 Op.52」

細やかな指使い、そしてそこから奏でられる音の数々。

極め細やかな作品に仕上げてくれました。


・「ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58」

完成された作品。

甘いメロディを奏でながら、でも、重厚さもあるという、特徴を述べるのが難しいです。

どこが好きかと言われたら、全部としか答えようがないです。


アンコール曲「ショパン :ワルツ第7番嬰ハ短調op.64-2」

これも有名な曲ですね。

どなたもメロディは聴いたことは、あると思います。

軽やかで、透明色のある曲ですけど、どことなく寂しさを漂わせている曲。

拍手喝采を浴びて、充実感を味わった後のアンコール曲でしたので、あまり寂しげな印象は感じませんでした。

お客さんの前で両手を合わせて、おねむなポーズをとった後、軽快に弾いて、ピアノリサイタルを締めてくれました♪


全体を通して感じたのが、完成度高いです(*^▽^*)

人を寄せ付けないような、圧倒的な演奏をするわけではありません。

親しみ易さもあって、でも気高さもあって、悲しみを演奏できながら、喜びも演奏できるという演奏者。

ピアノで表現できることの全てを表現しようとしている人、そんな印象を得ました。

いや~、参りました。

今年3月末の、ブルーノート東京で行われたMICHEL CAMILO & CHUCHO VALDÉSの演奏 と並ぶくらい、感動しました(*^▽^*)

この人の演奏を生で聴けた幸せ、噛締めながらこの記事を終わらせいただきます。