
『竜とそばかすの姫』を観ました。
TVで。
息子に昨年、この作品を2回映画館で観て、
「感動した~。ママも観て!」と言われるも、うちの地域では、夕方に一回だけある上映だったので、
主婦(働いてるけど)には、外せない時間帯でしょ??と思い
誰が夕飯作るっての?
と言い、結局、観ませんでした。
と、言うわけで、先日TVで観ました。
ここからはネタバレなので、観る予定の方はご注意を。
主人公は冴えない女子高生すず。
すずはバーチャルの世界で、歌姫ベルとなり、人気者に。
そこで出会った竜(美女と野獣の野獣みたいなの)が、どうしてネットの世界で喧嘩を仕掛けているのか気になる。
そして、竜の正体は、父親に虐待されている中学生の男の子だったんだけど。
世間では、ラストで、すずがこの現実の竜に会いに行き、竜の父親に反撃するという内容に、
「警察や児童相談所に知らせるべきで、高校生の女の子が、助けにいくのはどうなのか?」とか
「竜が、すずに父親と戦うために強くなる!っていうのは違うんじゃないか?」
など、批判があったのは上映されたときに読んでいた。
でも。
現実に、児童相談所が子どもを守れず亡くなってしまったり。
父親の虐待が分かっても、保護者だから、警察などの介入が難しかったり。
それが現実だ。
細田守監督はこの映画の中で、
「虐待されている子どもたちに、とにかく強くなって早く大人になれ!」っていうメッセージを送ったんじゃないかな?
確かに
子どもが「助けて!」と声を上げるのは大切だけど。
子どもが言わなくても
(子ども自身も分かってないときだってあるから)大人が気づくべきだし。
子どもの信号を見るべき。
いじめや虐待などは、見ようとすれば、見える。
いじめは本人がいじめと思えばいじめで。
虐待も子どもが苦痛を感じれば虐待。
どちらもまったくナシに育つのは難しい。
誰だって多かれ少なかれ、そんな目にはあう。
それをどう受け止め、誰と共有し、生きていくのか。
それが大切なことと思う。
私は、そこを子どもたちに伝えたい。
共有出来る味方を見抜く目と、伝える力をつけてほしい。
ぜったい、生きてて良かったっていう日はくるから。