NOZO-MIX | 今日も感謝感激雨霰この際槍でも鉄砲でも降ってきやがれって降ったら困るがなるようにするしかないでしょね

NOZO-MIX本番が近づいてきた。私ったら、ブログのメッセージボードのNOZO-MIXの日付間違ってた!!

訂正しました。



今日はNOZO-MIX、ダンス隊と演劇隊と初めて合同通し稽古。合同稽古になると、ダンス隊も演劇隊もまもなく本番体制に入るという緊張のためか、全体がおとなしくなってしまった。けど、初めてなのに、スムーズに通した。場当たりも確認もなく、やっているのに。いやいや、のぞみ苑スタッフは夕べ稽古していたらしいから、きっと綿密な打合せがあったのだろう。

NOZO-MIX、正式な舞台監督はいないので、外部面は私が半端な舞監らしきものをやっているが、のぞみ苑スタッフ一同が舞監であり、演出部だ。

あぁ、全体のことは良い感じだが、私だな、自分の努力がまだまだ足りない!!!もっと柔軟に、もっと遊び心を!!!!舞台上は真剣勝負だ!!勝ち負けじゃないけど、負けられないのだ!!!



NOZO-MIX Vol.4 『白雪姫』
○日時・・・平成21年2月7日(土)   
☆開場:10時10分(予定) ☆開演:10時40分(予定)
○場所・・・せんだい演劇工房10-BOX box1
○入場無料(要整理券)
○問い合わせ・申し込み のぞみ苑(9時~17時)
  TEL 783-8311  担当  齋藤・坂東




NOZO-MIXについて説明が足りない??


2004年度よりのぞみ苑と併設しているせんだい演劇工房10-BOXとでアウトリーチ活動(※1)の一環として、毎週水曜日午前中に演劇交流会なる演劇の手法を用いたワークショップを開催しているが、1年に一度の発表会に向けては本番3ヶ月前から台本を用いての稽古になり、その発表会へ向けた活動の総称がNOZO-MIX。
のぞみ苑は社会福祉法人みずきの郷の通所更生施設で、現在32名の、様々な障害をもつ年齢も18歳から70代まで幅広い方々が通所している。意思を言語化表現化が苦手な方、見通しのたたないことに恐怖に近い不安を感じてしまう方、絶対的に受け入れられない楽曲がある方、大きい音が苦手な方、照明ライトのオンオフ電源がとても気になる方などなど挙げればキリがないほど、様々。


この多種多様な個性をもつ全員が舞台に立つということが可能なのか?NOZO-MIXの初演時、終演するまで不安で仕方なかった。私たちは頑張っているねという同情を望んではなく、観客に一つの舞台表現として観てほしいと願いながら、同時に無事に終わるだろうかと内心は信頼できないでいたのだ。

照明の変化に驚きはしないだろうか?ブルー転でも移動できるだろうか?袖で待つことができるだろうか?満席の観客から見られているのは大丈夫だろうか?
その不安は見事に裏切られた。みんな稽古通りに!舞台上を楽しんだ!!

いや、それ以上に小さな奇跡(ドラマ)をたくさん起こし、立ち見のでた客席からは耳が割れんばかりの拍手をもらい、会場をでる観客は満面の笑みだった。
私には、これが演劇の力だと、NOZO-MIXは一ジャンルだと、確信できた瞬間だった。
のぞみ苑では演劇交流を通して、とても小さな歩みでも着実に前に進んでいる。小さな変化だが、大きな進歩がある。そして、むしろ周りのスタッフが成長させられる。私もNOZO-MIXでかなり鍛えられている。
舞台上ほど平等な世界はないからでしょう、単純に自分の出来なさを認めることが出来、同時に、自分を卑下することなく他の人の個性豊かさを認めることを体感的に知り、無意識下にとても大きな収穫を得る。
NOZO-MIXは、福祉のみならず教育現場、社会、地域、あらゆるところで、演劇の力は有効だと教えてくれる。


(※1)アウトリーチとは英語で手を伸ばすという意味。ジャンルを超えて活動するという意味で用いられ、文化分野では学校などへ出前公演することがアウトリーチ活動と呼ばれることが多い。10-BOXにおいては出前公演ではなく、演劇以外の社会と演劇をつくるプロセスをまさに一緒に手を伸ばし携え活動することをアウトリーチ活動と呼んでいる。
10-BOXのアウトリーチ活動は、現在、主に小中学校の教育現場や、ジュニアリーダー研修会、シニア活動、精神科クリニックデイケア、市民センターなどの地域活動、福祉現場等でおこなっている。