ゆめ | 今日も感謝感激雨霰この際槍でも鉄砲でも降ってきやがれって降ったら困るがなるようにするしかないでしょね
味噌汁が運ばれてきて、具が入ってなさそうなそれは隣に譲る。
続けて出てきた味噌汁には玉ねぎらしきものが丸々入っている。玉ねぎらしきものはとうがたったように真ん中の芯がネギぐらいに長く発達してまっすぐに上へ伸びている。
目の前にきたので、どうやって食べるんだと思いながら、椀と玉ねぎの隙間に目一杯入っている汁をこぼさないよう、ネギのような芯を左手で握り、そっと斜めにして、玉ねぎ部分に触れると、触れたところは柔らかく煮崩れ穴が空いたところから味噌汁が溢れ出てきて、椀の外へも溢れる。
隣の人がみかねて、わたしがうまくやりましょうという。
その間こちらもおいしいから気をつけて受け取ってと椀を出されて、受け取った瞬間、椀と思っていたものは蟹。
蟹?!と思ったか思わないかと同時に、挟まれたー!!!
痛たたたたっっ!!!
右手親指の付け根に大きなハサミが食い込む。
うわぁ、離さなきゃ!
振りほどこうとすると、もう一本で親指とは反対側の手首近くを挟まれた!
痛痛痛!!!

左手一本でまずは親指側の蟹のハサミ根元を折りちぎろうとするがうまくいかないところか、蟹が力を強める!
うわぁーっっ!!

渾身の力でハサミを折ると、泡吹く蟹がもう片方は離さないと睨んでいるような、ヤルならヤレと挑んだ目つきに、急に罪悪感で一杯になって‥




目がさめた。


蟹はしばらく見たくない‥。