日本語学習者

少なくとも日本語を習っている

アメリカの高校生には

 ”だ” を入れるか入れないかの判断が

とても難しいようです。

 

例えば

 

形容詞には

イ形容詞 と ナ形容詞があります。

 

日本語の先生方にはとても基本的な文法ですが

日本語を教えていない日本人には???な事ですよね。

 

イ形容詞

可愛い、美しい、大きい、小さい、狭い、細い、などなど

最後が”い”で終わるような言葉

 

ナ形容詞

ハンサム、有名、真面目などが良く教科書に出てきます。

 

「きれい」は最後が「い」なのでイ形容詞のようですが

ナ形容詞です。

 

それは

 

形容詞の後に名詞を付けた時に分かります。

 

名詞を「犬」にしてみると

 

「可愛い」+ 「犬」=可愛い犬

 

ですが

 

「きれい」+「犬」にする場合=「きれいな犬」

と名詞の「犬」の前に「な」が必要になります。

なので

ナ形容詞と言います。

 

これは私達のようなネイティブスピーカーにとっては

自然にできる事ですが

日本語学習者にとってはなかなか難しいようです。

 

と言うのは…

 

APJapanese試験の過去問には

サンプルとして実際にアメリカの高校生が回答した音声が聞けます。

そのサンプルに沢山の「だ」のエラーが見受けられます。

最高点を取っているサンプルでさえです。

特に「○○(だ)と思う」の言い方にエラーが多いです。

 

「○○はとても大切と思います」「簡単と思います」

 

逆にイ形容詞に

「良いだと思います」と「だ」を付けてしまったり。

 

 

他には

「~だからです」と理由を述べる場合

「~からです」と「だ」を付けない解答もよくみます。

 

実は私の(なんちゃってバイリンガル)の息子もよく間違えます。

彼の場合は「だ」を付けない事が多いです(笑)

「きれいから買った」と言うような言い方をします。

その度に「”だ”を入れるんだよ!」と20年近く訂正している母です。