先日

いろいろな日本語教師のお話を書きました。

 

 

 

どんな日本語教師になりたいかは

人それぞれですが

 

日本語教師の王道は

やはり

   『大学教授』

 

なのかな?

 

 

アメリカは国民保険が無いから

企業がある程度保険料を負担してくれる

健康保険に加入しないと

かなり家計に響きます。

 

ただ、

この健康保険とか

その他の厚生福利を貰えるのは

フルタイムの職員で

アメリカの大学で日本語を教えても

フルタイムの講師になるのは大変そうです。

 

 

 

 

 

私が日本語を教えると言う仕事に触れたのは

コミュニティーカレッジのチューターでした。

そこには

1年目を担当する男性講師

2年目を担当する女性講師

二人の日本人講師がいらっしゃいました。

 

もう25年ほど前の話なので

今のように

パワーポイントとかスマートボード

なんてない時代

 

1年目の先生は

いつも早く来て

ホワイトボード一面に

授業で行うイラスト(これが先生独特)や

カレンダーなどを描いていました。

 

週に二日 または 三日

週5時間  コミカレの単位としては最大の単位

 

当然、宿題や小テストが毎回のようにあります。

ワークブックを毎回宿題にして

それを

一問、一問、添削していきます。

 

テスト問題を作り

これも採点、成績を付けます。

 

 

初級クラスは30人ぐらいと多いです。

毎回、宿題や小テストの添削

かなりの時間がかかります。

 

大学院まで進んだ先生

その辺のアメリカ人よりも英語がお出来になるので

英文の解答も添削して直してあります。

 

クラス準備も大変です。

毎年、同じレベルのクラスを教えていたら

準備は使い回しができるから

時間がかからないだろう

 

と、思われるかも知れません。

 

ところが

 

そんな事はないです。

 

パーフェクトなものを作れたらいいけど

やはり、

何かがまずくて

改定、改定していくことになります。

 

私は講師になるほどの学歴がありませんが

6週間のサマープログラムを受け持ったり

娘の学校の放課後のクラブで3年間

日本語を教えました。

 

同じ教材を使ったけど

生徒によって呑み込みの違いがあり

教材を作り直さないといけなくなりました。

 

シラバスを作ったり

必要な筆記用具を提示したり

コピー機で印刷物を用意したり

 

教える時間の倍以上

準備に時間がかかります。

 

これに

添削や採点、成績評価・・・

 

 

コミカレの先生はあまり人気がありません。

正規採用されるほどクラスはないから

福利厚生は貰えず

そのわりに

時給にしたら準備や添削に時間が取られ過ぎる。

 

娘が高校生の時に

コミカレで1学期

クラスを受けましたが

次の学期は先生が辞めてしまって

他に講師が見つからずキャンセルになってしまいました。

 

せっかく先生が見つかっても

今度は

2年目のクラスまで取る生徒さんが少ないので

クラスが生徒数の関係でキャンセルになります。

せっかく時間を空けて下さった先生が

開講ギリギリでキャンセルされてしまうので

やはり

先生はやりたがらない。

 

コミカレで教えるには修士号が必要とされています。

大学院を卒業したのに

この待遇は

やりたがらないのも無理はない。

 

 

私が未だ

コミカレに通っていなかった時

日本語の先生が

初級を教える先生を探していて

「せめてねねさんがコミカレを卒業していれば…」

とおっしゃったことがあります。

 

また

 

ある資格があれば学歴は問わないと言う

コミカレからの

日本語教師募集を見た事があります。

おそらく

日本語教育能力検定試験合格があれば

コミカレの先生になれたのでしょう。

 

もう少し

採用条件が良ければ

いくらでも

先生のなり手はいるはずなんですけどね。