教育実習を控えている皆さんは

教案づくりに頑張っていらっしゃるようですが、

jasmineさんのアドバイスの中に

 

「教案作成には教師の語彙コントロールをうるさく言われます」

 

と言うのをお聞きして

ある事を思い出しました。

 

それは

15年ぐらい前の事です。

 

出産のために

コミカレのTutorを辞めたのですが

「どーしても復帰して欲しい」と

日本語の先生に懇願され

下の子も3歳近くなったので、幼稚園に預けて復帰しました。

 

コミカレのクラスは

JPN101,102,201,202と4レベル

ほとんどの学生が102で止めてしまい

200番台まで続ける生徒は、少ないです。

 

課題が多いし、難しくなってくるので

クラスが始まる前に

私の所に来て、宿題や予習、復習をする生徒が5-7人ほど。

 

200番台になると

教科書のどのページに

どの文法構文が書いてあるか記憶しているほど

皆さんよくお勉強されています。

 

ある生徒さんなどは

日本語のお勉強の方が

1日に起きている時間が長くて

英語の綴りを忘れてしまうほどでした(笑)

週5時間、単位5の日本語クラスはかなりハードです。

 

図書室にある小さなお部屋で

4時間ほど授業が始まる前に自習をします。

 

そこに

友人から電話がかかってきました。

当時、彼女とビジネスを始めていた時で

大事な電話でした。

 

そこで

生徒さんに日本語で聞きました。

 

「電話をしても良いですか?」

 

すると・・・・

 

そこにいた

202の生徒さん4人が

しばしポーズ

顔を見合わせ

次に

必死に教科書をめくり始めるではないですか!

 

ん?どうした?

 

 

実は…

 

その日のクラスで予定されていた文法構文は

 

 「~ても良いですか?」

 

という、許可を得る言い方。

 

アバウトな日本語教師は

生徒さんの質問に答えれば良いと言う考えで

シラバスはあまり気にしていなかったので

まだ、生徒さんが習っていない文法構文を知らず

語彙コントロール違反をしてしまったのです。

 

202の生徒さんもまた

その日に習うと言うのは意識していなかったらしく

 

「えっ、ねね先生は何を言っているんだ?」

「202のクラスなんだから分かるはず!」

「いつ、勉強したっけ?」

「何処にその文法構文が書いてあるんだ?」

 

と、ややパニック状態に陥り

みんながそれぞれ

教科書で調べ始めた光景が

今でも忘れずにいます。

 

教師の語彙コントロール

大事です!