女子高生のAさんに

日本語を教えていた時のお話。

 

彼女はもう4年以上

私のレッスンを受けてくれています。

去年ぐらいから

テキストメッセージで

簡単な文章は日本語で送ってくれたり

少しずつですが

日本語を身に付けてくれています。

 

先日、教科書に

 

「学生会館で昼ご飯を食べます」

 

と言う文章がありました。

 

そこで

 

「あなたは女の子だから

 

 ”昼”ではなく”お昼”

 

と、”お”を付けた方が良いですよ」

 

 

と、指導しました。

 

 

 

それを言ってから

ふっと

あれ?これってもしかして・・・・と

 

 

生徒さんに

 

「こうやって言うと

もしかして、男女差別になるのかな?」

 

と聞いたら

 

生徒さんが頷くではないですか!

 

 

ひぇ~!

やっぱりそうなの?!

 

 

でも

 

日本語って

凄くたくさんあるのよ。

男性言葉、女性言葉。

 

だから

 

警察犬や盲導犬の命令は

男女差別のない英語にしていると

聞いた事があります。

 

 

何度かメールのやり取りをさせて頂いた

日本語教育読解の先生が

教授法の先生でもいらっしゃるので

メールでご相談させて頂きました。

 

 

先生も

「~よ」とか「~わよ」などの言い方が教科書に出て来て

性差別にならないように気を付けていらっしゃるそうです。

 

「お」を付ける言葉も

”その方が丁寧な言い方だから”として

だんだん、上級レベルになれば

学習者がおのずと付ける、付けないが分かって来るから。

 

と言うよな指導をしていらっしゃるそうです。

 

 

なるほど

 

 

私も気を付けないと。

 

 

先生、すぐにお返事を下さって

本当に助かります。

大学の教授をなさっている方なので

日本語教師のプロ中のプロですものね。

 

 

ここアメリカはLGBTに関しては

だんだんオープンになってきて

娘の通っていた学校でも

お友達の何人かはカミングアウトしていました。

 

まだ

私の生徒さんには

そういう方はいらっしゃいませんが

これからますます

こういう事がオープンになって

そういう生徒さんがいらっしゃる事も増えるかも知れません。

 

 

これからは

女の子が「ぼく」とか「俺」と言っても

「女の子はそんな言葉は使ってはいけません」とか

言ってはいけない・・・のか?

 

 

教科書には

「水」「寿司」と出てきます。

 

女の子だから「お」を付けて

「お水」「お寿司」と言った方が良いですよ。

 

と言う

親切心からのアドバイスでしたが

 

今のご時世

そいうアドバイスは

 

 

性的差別の強要

 

 

になってしまうらしい・・・・