★ 大事 ★

 

ノーム チョムスキー(1928-)

アメリカの哲学者、言語哲学者、認知科学者 etc.

現代言語学の父

 

アメリカ構造主義の、人間が言葉を覚えるのは生まれたあとに

他人の言語行動を見習って習得するという経験論に反対し、

「合理論」の立場で「変形成文法理論」(略して生成文法)を構築した。

 

 

プラトン哲学と同様に、抽象的な命題を立て、そこから思索を進めた

「子供は周りの大人から限られた情報しかあたえられていないのに

大人と同じ文法を習得できるのはなぜか?」

         

                  ↓

人間はLADが備わっている

LADにより短期間で言語体系を習得

LADには普遍文法が設置、子供は母語に合わせて個別文法を作り上げる

 

LAD =言語獲得装置

                ↓

 

            生成文法論

生得的に持つ普遍文法をもとに、各言語の文法を作り出している
全ての人間の言語には、普遍的な特性がある

                  ↓

        人間が持って生まれた生得的で生物学的な特徴

 

 

「生成文法」理論によってチョムスキーが課題としてあげた問い

  1. 人間の言葉の本質とは何か
    人間が言葉について知っていることを言語能力としてとらえ、これを究明することで本質に迫る。
  2. 人間は生まれてから短期間で言葉を覚えるのは何故か
    人間は生来、抽象構造の理解や言葉を使いこなす能力が備わっているとする「合理論」を仮説する。
  3. 言語使用の特色は何か
    同じ形の文でも異なる解釈を与えることができるような、言語運用の特徴を扱う数理論を定式化する。
  4. 人間の言葉をつかさどる生物学的基盤は何か
    人間の言葉の特徴は生物学的特質に由来すると考え、脳神経科学によって実証可能だとする。

以上の観点から、生成文法理論はチョムスキーが創始して以来、脳

科学や認知科学などにも大きな影響を与えながら、現在も研究が進められている。

 

 

キーワード

アメリカの構造主義

LASS(言語獲得支援システム)

プラトン

 

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この方、91歳で今でも御存命の方です。