日本語教師になりたい人

結構、多いみたいです。

 

特に

中高年層

 

日本語教育育能力検定試験の受験者

50代、60代がとても多いです。

 

ですが

 

最近は

いろんな大学で

日本語教師養成課程が設けられ

有名大学も含めて

教授を募集しているのを見ると

若い方達にも人気の職業なのかとも思います。

 

では

 

日本語教師は儲かるのか?

 

仕事はやはり

それなりの収入が無いと

多くの人たちは暮らしていけないですよね。

 

ズバリ

 

日本語教師は儲からない!

 

なんて言ったら

せっかく一生懸命にお勉強している方は

がっかりしてしまいますね。

ごめんなさい。

 

 

これは

実際に日本語教師をしてきたり

他の先生方を見て思います。

ウハウハと言うようなお仕事ではない。

 

 

王道と言うか

一番良いのは

海外の場合

大学や高校、語学学校での日本語教師だと思いますが・・・

 

非常勤の先生が多いようです。

そうすると

アメリカの場合ですと福利厚生がつかなかったり

長い夏休みは無収入となってしまいます。

 

 

もともと

日本語クラスを設けている学校が少ない。

日本語を習いたいと思っている人たちは

そこそこいるとは思いますが

やはり特殊な難しい言語なので

長続きするのが難しいようです。

 

私が大卒の学歴を取ろうと思うと言うと

周りの皆さんは

学校で教えられるのではとおっしゃるのですが

個人で教えるのとは違い

学校の教師になると

授業の他に

授業の準備、テストや宿題の採点、成績を付ける

その他、お知らせ的なものを用意しなくてはならず

もの凄く時間がかかります。

 

コミュニティーカレッジの先生は

「時給にしたらマクドナルドより安い」とおっしゃっていましたし、

実際、私が卒業したカレッジでは

日本語の先生になりたがる人がいなくなるほどです。

 

それに

 

他の数学や英語のクラスなどに比べて

日本語クラスのコマが少ないから

どうしても他の教科の先生よりは収入が少ない。

 

コマを気にせず

常勤として雇ってもらえる。

大学の教授になるような方は良いですが

そういう雇われ方をしてもらえる先生は少ないと思います。

 

では

個人レッスンではどうか?

 

まず、生徒さんを集めるのが大変です。

日本語を学ばなければならない状況の人たち

例えば

外交官や仕事で日本に赴任するような方達

日本の大学に留学する

というような方達、いったいどのくらいいる?

 

大体は

日本に興味があったり、アニメが好きだから

という理由で

趣味的な目的で日本語を習う方が大半

そんな趣味にどのくらい授業料を払うか?

 

個人レッスンでも

レッスンの準備や宿題の採点などをして時間はかかります。

学校のように何十人もの生徒を抱えるわけではないし、

成績を付けるわけではないので

時間はそんなにかかりませんが、

1時間のレッスンをするのに

その倍以上の時間を準備に費やします。

 

結果、

マクドナルドよりも安い時給になってしまう。

 

では、

どうしたらこの安い時給を高くするか?

 

私の場合、

20年以上やっていると

それなりのストックがあります。

 

教科書を自分で作ったり

パワーポイントで文化習慣を説明したものがあったり。

経験で質問にすぐに答えられるから

調べる時間が必要なかったり。

通常、2-3時間準備でかかるところ

1時間で済むと言う事になります。

 

学校の先生も

同じレベルのクラスなら

そんなにいつもいつも教材をリニューアルすることはないでしょう。

 

そして

大事なのが

 

これだけの授業料を払う価値がある

と言う授業をする事!

楽しく学べて

着実に日本語力が付き

日本の文化や習慣の知識が得られる。

 

そうなれば

多少高いレッスン代でも

払ってくれる生徒さんはいらっしゃるでしょう。

 

 

 

日本国内だとまた話は変わってくると思います。

日本語を習う必要のある人とは

貧しい国から出稼ぎで来ている人

高い授業料を払える人たちではない

という生徒さんが多いようです。

 

多くのボランティアの方に支えられている面が大きいそうです。

 

そこで

日本政府が考えたのが

 

 日本語教師を国家資格に

 

と言う事のようです。

 

国家資格にしたら

国の援助で語学学校などに資金が行き

その資金が日本語教師の給与にも反映するように

地位と給与面の向上を図るそうです。

 

 

 

日本語教師をするなら

他に収入源を確保する道を考えておいた方が良いです。

 

例えば

配偶者の収入に頼れる

翻訳など副業を持っている

年金や家賃収入など不労収入がある

 

日本語教育能力検定試験の受験者が

50,60代に多いのも

この辺が関わっているからだと思います。

 

日本語教師1本で自立するのはなかなか厳しいです。

 

それでも

なぜ、日本語教師を続けているか?

 

沢山の理由が私にあります。

それは次回に…