誰がロックを
殺すのか!!!!
《注意》
クトゥルフ神話TRPG「誰がロックを殺すのか」(角刈りジョニー様作)のリプレイ文字起こしです。
下記シナリオの本編ネタバレを含みます。
また、シナリオは改編版となっております。
クトゥルフ神話TRPGの権利表記は後述。
▼シナリオURL▼
▼字幕色▼
HO1 PC:蒼炎 定春 PL:定春(定)
HO2 PC:如月 凛 PL:あれん(あ)(https://twitter.com/alen_1220_y)
HO3 PC:四宮 圭 PL:柊 御言(柊)(https://twitter.com/hiiragimikoto__)
HO4 PC:獅子戸 修司 PL:Lark(L)
KP 海ノ海月(海)(https://twitter.com/Kurage_OCS)
▼前回はこちら▼
本編
海「さあ、ここからどうするか?」
L「…あ、あれは?先生…教授?何たらかんたらみたいな。」
海「あ、はいはいはい。えっと〜コンタクトを取りますか?」
柊「取りましょう。」
海「え〜っと、パソコンのメールに書いてある電話番号に電話をします。」
海(青山)「あぁはい、もしもし〜…えっと、どちら様ですか?」
L「関わりありそうな蒼炎行っといたら?」
定(蒼炎)「あ、はい。『Eternal』の、蒼炎と申します。」
海(青山)「はい、はい。えっと、どういう用件で、ウチなんかに電話を。」
定「おい柊。内容言え内容。」
柊「えっと、えっと…忘れた。」
定「おい。じゃ、Lark。Lark何聞くねん?」
柊「物理学の本をなんちゃらかんちゃらやろ?本を解読して欲しい的な感じじゃなかったっけ。」
海(山中)「物理学の本を解読…ですか?ああ、全然いつきて貰っても構わないですけど。あ、今から来てもらっても問題ないですよ。」
定(蒼炎)「じゃぁ今から行かさせてもらいます。」
海「『はい、わかりました〜』と言って、電話が切れます。じゃぁ、向かいますか。」
青山の研究所
海「皆さんが、水門二区大学に着くと、警備員に止められた後、どこかへ連れて行かれます。…そこは研究室のような場所で、そこには写真で見た青山と同じような人物がいます。」
海(青山)「あぁ君たちかな?電話で…解読がどうこうとか言ってたのは。えっと、どの本を解読して欲しいんだい?」
海「あなた達は、タカハシの家から持ってきた地学の本を見せます。」
海(青山)「これは…逆位相について書いてますね。はい。ってかこの本…あぁ、逆位相について教えなければ。」
●逆位相について
音波(または電波など)の山と谷を繰り返している波形において、基準となるものの波形と180度逆になっているもの。
それら双方の音を重ねると、互いの音を弱めたり、消したりすることができる。
音と音が相殺される感じ。
海「皆さんは1時間弱この人から物理学について教えてもらいました…。皆さん!1d10どうぞ!」
蒼炎 定春 1d10 (1D10) > 2
四宮 圭 1D10 (1D10) > 1
獅子戸 修司 1D10 (1D10) > 4
如月 凛 1d10 (1D10) > 9
海「1d10の分だけ【物理学】が増えまーす。初期値が1なので…。」
定「3、2、5、10…。アホすぎるやろ。」
海「みんな物理学が若干…若干わかるかな〜くらいの。」
定「もうそれは誤差よ。分かった気になってるだけよ。」
L「1時間後の知識ってそんなもんよ。」
海「理解できてる人とできてない人の差が明確にできた…」
定「1時間でした。」
L「漫画読んでるから〜。講義中に。(定春)」
海「読んでてもそれより低い奴がいるんですけど?(柊)」
定「エース死んじゃったから。」
海「で、そんな逆位相の話をしていると、
海(青山)「あ、そうだちょうど逆位相について研究を重ねていてね、面白いものがあるんだ。」
海「と言って、研究室の奥から黒い石の破片を持ってきます。」
海(青山)「これは『Πέτρα του ήχου(リトス・イコス)』と言ってね。とんでもない力を持つ魔石だよ。」
海「真面目な顔して言ってます。」
海(青山)「オカルトだと思うだろう?いやしかし、本当に不思議な石でね。いつかその仕組みを物理学で解明してやろうと思ってね。地道に研究をしているのさ。え〜『Πέτρα του ήχου(リトス・イコス)』と言うのは現地で呼ばれている名で、直訳するとしたら『音の石』かな?数百年前、イタリア南部に飛来した隕石の一部が元とされていて、現地でさえ流通は滅多にない。ましてや日本になんてね。こんな破片でさえ入手するにはなかなか骨が折れるような苦労をしたもんだ。」
海「としみじみ語っています。」
●リトス・イコスについて
持ち主の意思に呼応して、周りの音と逆位相にある音を響かせる石。
漆黒の表面に僅かなスペクトルが見られるのが見た目の特徴。
その石単体ではなく、持ち主の体をもスピーカー代わりにして音を増幅させる特性がある。その分大きい音に対してであれば、当然石だけでなく持ち主の体への負担も増え、最悪の場合、その肉体は音の振動により内側から破壊される。
定「怖すぎるくね?」
L「え、じゃぁさ、石のペンダントやばいんちゃうん?」
海「石のペンダントを…ちら〜っと見せると、青山は興味深そうにそれを調べようとします。」
海(青山)「あ!君!ちょっ、それを、貸してくれないかい?」
定「あ、良いっすよ。」
海「ペンダントを青山は顕微鏡で表面を観察したり、硬度を計ったり、小さなオルゴールを鳴らしたり。小さなオルゴールを鳴らすと実際に音は消えた。そうした後に
海(青山)「一体どこで手に入れたんだ?こ、これほど大きいリトス・イコスが実在しているとは……頼む!研究のために使いたいんだ!勿論それに見合う額は支払うから、譲ってはくれないか?」
海「と、興奮気味に語ります。」
定(蒼炎)「あぁ〜、貸すのはできるっすけど、譲るのは無理っす。」
海(青山)「だよな〜、これだけ…う〜ん。ま、後で…。それより、どこで手に入れたかとかはわからないのかな?」
定(蒼炎)「んっとね、従姉妹の人がくれたんで。」
海(青山)「へ〜、従姉妹がくれたの。…その従姉妹の連絡先とかは無いのかな?」
定(蒼炎)「くれったってか形見なんで。」
海(青山)「か…形見。…おう、え〜っと、君はそれをどこで手に入れたかとかは知らない感じかな?」
定(蒼炎)「あ、はい。知らないっすね。」
海(青山)「う〜んそうかぁ。形見か。形見なら…う〜ん仕方ない。君が、それを大切に保管しといてくれ。」
海「と言ってそのまま…何か、やりたいこととかありますか?」
L「え?…タカハシとの関係について。」
海(青山)「タカハシ…タカハシ…高橋。あぁ、高橋くんは僕の教え子でね、つい1ヶ月くらい前だったかな、数十年ぶりに彼の方から大学を通して連絡をくれて。とても嬉しかったよ。まさか、僕より先に逝ってしまうとは思わなかったね。本当に残念だよ。…彼は変わった子だったし、人とのコミュニケーションはお世辞にも上手いとはいえなかったけどね、誰よりも優しかったさ。高校の頃からロックをやっていると言うのは聞いていたし、音楽活動で忙しくてあまり大学に来れてなかったみたいだけど…。まさか、国民的ロックスターになるとはね。僕は流行にも…まぁ、あまりついていけないんだが…彼の音楽は素晴らしいと思うよ。…で、君たちも確かロックバンドだったよね、確か。」
L(獅子戸)「そうですね。はい。」
海(青山)「あぁー…ま、今度ライブか何かに招待してくれよ。」
海「何かありますか、他。」
L「死者蘇生は?」
海(青山)「死者蘇生⁉︎死者蘇生…あ、彼が何かそういうことについての本を持ってた気がするんだが、なんか髪がどうこうとか言う感じの本があった気が…。」
定(蒼炎)「見せてもらって良いっすかそれ。」
海「『あぁ、これだよこれ。』といって本を取り出します。本の題名は、『セラエノ写本』と書いてあります。」
定「写本ってさっきそれ言ってなかったっけ?」
L「写本がどうとか楽譜の時に言ってた気がする。」
海(青山)「彼も同じものを持っていたはずなんだがね…。」
L「あ、まじ?じゃぁ見たな。」
定「もう無い…感じかな?」
海「ではこの研究所を後にします。」
編集後記
今回海月と定春しかしゃべってないですね。
次回もお楽しみに。
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