ロック

のか

《注意》

クトゥルフ神話TRPG「誰がロックを殺すのか」(角刈りジョニー様作)のリプレイ文字起こしです。

下記シナリオの本編ネタバレを含みます。

また、シナリオは改編版となっております。

クトゥルフ神話TRPGの権利表記は後述。

▼シナリオURL▼

 

 

▼字幕色▼

HO1 PC:蒼炎 定春  PL:定春(定)

HO2 PC:如月 凛   PL:あれん(あ)https://twitter.com/alen_1220_y

HO3 PC:四宮 圭   PL:柊 御言(柊)https://twitter.com/hiiragimikoto__

HO4 PC:獅子戸 修司 PL:Lark(L)

 

KP 海ノ海月(海)https://twitter.com/Kurage_OCS

 

▼前回はこちら▼

 

 

 

本編

 

タカハシの家

 

「手紙に貼り付けてあった住所と鍵を使って、家に向かいます。一人暮らしにしてはあまりに広すぎる部屋だ。リビングにはシンプルながらも無理矢理とした存在感を放つシャンデリア、有名な絵画。どれもが一級品である。しかし、どこか統一性がなく、心理学や人類学の高い人がいれば…何かわかるかもしれません。」

「あ、じゃぁ…振るってことっすか?」

「別に振ってもいいですし、振らなくても…。」

「じゃぁいいや。」

「振りますか?」

「どうぞ。」

四宮 圭 CCB<=50 【心理学】 (1D100<=50) > 8 > スペシャル

「わかることは…金を持て余した一流ミュージシャンたる彼の孤独さは感じられます。……では、探索を始めます。探索可能箇所はリビング・ゲストルーム・スタジオです。全員でバラバラに行動しても良いですし、全員で一緒に回っても構いません。」

「おれ余りでいいよ。先決めて。」

「スタジオ行きたい。」

「スタジオ。」

「スタジオ2人。」

L「リビングで。」

「じゃぁ…ゲストルームかな?」

「では…リビングからシーンを始めて行きます。」

 

リビング

「【目星】を振ってください。」

獅子戸 修司 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 19 > 成功

「整理整頓が行き届いていると言うよりも、不気味なほどに生活感がありません。かろうじて、キッチンは多少の使用感があります。それ以外は一切使っていない感じがします。」

 

ゲストルーム

「【目星】!どうぞ!」

蒼炎 定春 CCB<=55 【目星】 (1D100<=55) > 32 > 成功

「数部屋ありますが、どれもリビング同様異様に片付いています。一度も人を家に入れたことがないんじゃないかっていう…。」

 

スタジオ

「重い二重の防音扉を開けると、他の部屋と決定的に違うことがわかります。まずものが異様に多いこと。部屋の周りに積まれた無数の機材に加え、足の踏み場も無いほど服や雑誌が散らかっており、それらを押しのけるように部屋の中央に置かれたベースとちゃぶ台。スタジオと言うよりも、男子高校生の私室を想像した方が、イメージに限りなく近いだろう。彼はこんな場所で数々の名曲を作り出していたのだろうか。ともかく彼のファンであれば喉から手が出るほど欲しがるであろうレアな私物ばかりである。【目星】をどうぞ。」

「これ2人ある?」

「ありますね。2人とも初期値なので成功値は25です。4分の1っ!」

如月 凛 CCB<=25 【目星】 (1D100<=25) > 92 > 失敗

四宮 圭 CCB<=25 【目星】 (1D100<=25) > 49 > 失敗

「2人行ってなんでしくってるねん。」

L「なんで【目星】持ってないねん、いるやろ絶対。」

「じゃぁ2人もスタジオ向かいますか?」

L「…はい。」

獅子戸 修司 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 49 > 成功

「では、こういう紙を見つけます……それはどこかファンタジックな宮廷のイラストと未知なる文字が刻まれていた。【アイデア】をどうぞ。」

獅子戸 修司 CCB<=45 【アイデア】 (1D100<=45) > 79 > 失敗

如月 凛 CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 94 > 失敗

四宮 圭 CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 57 > 失敗
蒼炎 定春 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 73 > 失敗

「ヤバくね?急に不運が…。誰もこの文字は読めません。」

L「全員失敗はやばい。」

「ポーネグリフみたいになってる。」

「ここからさらにこの部屋の探索を進めます。この部屋は、楽譜・本棚・機材・ちゃぶ台を調べることができます。」

L「機材。」

「え…本棚。」

「楽譜。」

「じゃ、ラストで。」

「ちゃぶ台ですね。わかりましたじゃぁ、順番に行きますね。楽譜からいきまーす。」

 

スタジオ-楽譜

「既存の曲の手書きの楽譜や未発表の楽曲の楽譜が箱に入って大切に保管されている。その他に、譜面台に置かれたままの楽譜があります。タイトルは未定。どうやら途中までしか書かれていないようです。他の楽譜と違い、古ぼけた羊皮紙に書かれています。そして、この楽譜を眺めていると、不思議なことに頭の中に譜面のメロディーが流れてくるのである。【SAN値チェック】です。」

「これわしっすか?」

「はい。【SAN値チェック】です。」

如月 凛 CCB<=55 【SAN値チェック】 (1D100<=55) > 22 > 成功

「あ、成功ですね。また、楽譜の側には物理学の参考書がおいてあることに気がつきます。えっと、【制作・作詞作曲】か、【アイデア】を振ることができます。」

如月 凛 CCB<=70 【制作(作詞・作曲)】 (1D100<=70) > 27 > 成功

「えーっと…じゃぁ、音程やリズムがどうにも不協和音になっていることが分かります。これは意図的に不安定にしているのではないかと思われます。さらに物理学に成功するとこの曲についてさらに情報が手に入ります。…初期値は1です!」

「物理学無い…。」

「初期値で振るか、他の人に見せてほかに物理学持ってる人がいればできそうですけど。」

「じゃ、そういう感じで他の人に見せて…振ってもらいます。」

&L&「…………。」

「物理学持ってる人いないんじゃね?」

「初期値で行きましょう…勝負!」

「どうぞ!1d100!振りたい人はどうぞ振ってください。…流れ的には全員振る流れですね。」

獅子戸 修司 CCB<=1 【物理学】 (1D100<=1) > 13 > 失敗

四宮 圭 CCB<=1 【物理学】 (1D100<=1) > 83 > 失敗

如月 凛 CCB<=1 【物理学】 (1D100<=1) > 66 > 失敗

蒼炎 定春 CCB<=1 【物理学】 (1D100<=1) > 35 > 失敗

「無理無理。」

「はい、ということで。誰も分からないと。次本棚いきまーす。」

 

スタジオ-本棚

「音楽雑誌や小説の他、分厚い手帳タイプの日記が十冊ほどあります。気が向いたときにしか書いていないらしく、内容は殆ど日常的な愚痴や練習日誌だが、最近の内容を見ると少し様子がおかしいように感じます。」

 

★直近1年の日記(一部抜粋)

『彼女の訃報を聞いた。まだ受け入れることができない。あまりにも若すぎるじゃないか。……もうロックを続ける意味も分からなくなってきた。皆を騙すことにも疲れた。来年のライブで終わりにしよう。ちょうど20周年、キリがいい』

『以前から耳鳴りが酷い。そういえば、あの本には確か死者蘇生についても書かれていたはず……いや、馬鹿な考えはやめよう。そんな自然の摂理に反するようなこと、きっと彼女も望んではいないだろう』

『また変な音が。ロックを辞めようと思った時はいつもそうだ。変な音が脳に直接響いてきて、思考の邪魔をする。これが神の怒りの声なのか?なんとかして、この音を消し去る方法はないのか』

『耳を塞いでも、部屋に別の音楽を流しても、あの音は聞こえてくる。今もすぐそこで、見えない神は俺を見ているんだ』

『五月蝿い。でも、あの方法を使えば、一瞬だとしてもこの五月蝿い音を打ち消せることが分かった。もしかすると、追い払ったり倒すこともできるかもしれない。もっと勉強して、1つの曲としてまとめることはできないものか』

『先生が言っていたあの石は、昔彼女にあげたものによく似ていた。まさか。……そうだとしても、とっくに処分されているだろう。第一、今更返してくれなどと親族に言えるはずもない。もう20年も前の話だ』

『耳元。あの妙な音が。五月蝿い。もう作曲どころではない。今、すぐにでも、気が、狂いそうだ』

『ああ、五月蝿い。ライブは明日だ。なのに、まだ曲は完成しない。五月蝿い、うるさい、うるさいうるさいうるさいうるさい。でも、どこか心地いい』

 

「という感じですね…。そして、1番古い十数年前の日記をパラパラめくると、一枚の便箋が挟まっていることに気がつきます。封筒には差出人が書かれていません。内容は…」

 

★便箋

『私は音を上手く聞き取ることはできませんが、ザ・ウィンドフォールズが大好きです。テレビで見たライブの映像が、とてもかっこよくてファンになりました。(以下、熱烈なファンレターが綴られている)』

 

スタジオ-機材

タカハシが実際に使っていたギター、エフェクター、アンプなどが、部屋をぐるりと取り囲むように並べられている。そのうち1つだけ鍵のかかったギターケースがある。ケースも鍵もかなりボロボロになっていて、相当に古そうだ。

鍵は4桁のダイヤル式になっており、その下には「始まりの日」と雑に書かれた紙が貼ってある。

 

「これは一体……なんすかね。」

「開けるには4桁のパスワードが必要です。あ、力づくで開けることもできなくはないと思います。」

「どうする、Larkに力づくで開けてもらうっていう選択肢も。」

「力づくで…。」

L「行きまーす。」

「え〜っと、【STR*5】だから…獅子戸のSTRは18なので90で振れますw。」

「キン肉マンに振ってもらおうや。」

L「1d100振りまーす。」

獅子戸 修司 CCB<=90 【STR*5】 (1D100<=90) > 85 > 失敗

「成功…。じゃぁ、無理矢理ガバーッと開けると…中には古びたギターといくつかの本が乱雑に押し込められています。」

 

★古びたギター

かなり古い型番のギター。目が覚めるような赤色のボディは、かなり使い込まれているようであちこち塗装が剥げてしまって傷だらけだ。

 

★「セラエノ写本」

ギター教本に紛れて、1冊の古い本が出てくる。他はギターに関する本ですが、それだけいかにも安そうな紙で、保存状態も悪い。タイトルは「セラエノ写本」とあり、中身は全て手書きの日本語である。かなり分厚いが付箋がついており、そこには「トルネンブラ」という神についての記載がある。

 

「日本語やから読めんのちゃうん?」

「そうですね、読めますね。」

L「日本語読めんかったら問題や。」

「あれんとか読めなさそうやけど。」

 

・トルネンブラについて(一部抜粋)

此の神は、生きた音である。実体を持たない。

神の歌は、耳を塞いだり鼓膜を破く程度では防御効果はない。その悍しくかつ威風ある音楽は、聞く者の正気を喪失させる。

神は、自らの気に入った奏者や天才的な才能を持つ奏者の頭に直接歌いかけ、更なる技量と知識を授ける。そうして、機を見てアザトースの宮廷へと奏者を連れて行くのだ。それは物理的であったり、魂だけであったりする。宮殿へと連れて行かれた奏者は、魔王とその延臣たちの下で永遠に音楽を奏で続けることとなる。魂だけ連れ去られた場合、現世に残るは、心がなくなってもなお愛する音楽を奏で続ける精神なき肉体のみである。

神の怒りに触れた者は、神の咆哮による制裁が下されることがある。神の寵愛を受けし者は、技量や知識だけでなくとも、音に関する様々な恩恵を授けられることがある。

 

「【アイデア】振ってください。全員。」

「これどうや…?」

獅子戸 修司 CCB<=45 【アイデア】 (1D100<=45) > 80 > 失敗

四宮 圭 CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 81 > 失敗

如月 凛 CCB<=90 【アイデア】 (1D100<=90) > 69 > 成功

蒼炎 定春 CCB<=50 【アイデア】 (1D100<=50) > 16 > 成功

「じゃぁ成功した人は【SAN値チェック】です。本能的に宇宙的恐怖を感じとります。」

蒼炎 定春 CCB<=55 【SAN値チェック】 (1D100<=55) > 58 > 失敗

如月 凛 CCB<=55 【アイデア】 (1D100<=55) > 4 > 決定的成功/スペシャル

「ひとりだけめっちゃ減ってるねんけど。」

L「みるみる…」

「SAN値がww。じゃぁ次ちゃぶ台ですね。ちゃぶ台行きます。」

 

スタジオ-ちゃぶ台

「上にはノートパソコンと写真立てがあります。」

 

★ノートパソコン

「パスワードはかかっていません。メールを見ると、タカハシがつい最近まで「青山春人」という人物と頻繁に連絡を取っていたことがわかります。メールから、彼が「水門二区(ミズカドニク)大学」という大学の物理学教授であることがわかる。また、インターネットで更に詳しく調べる場合は【図書館】をお願いします。」

「【図書館】ないんだよなー。」

L「ちなみに僕は【図書館】持ってまーす。」

獅子戸 修司 CCB<=50 【図書館】 (1D100<=50) > 17 > 成功

●青山春人(アオヤマ ハルト)

外見:60歳男性。血色の悪い肌、薄めの黒髪を七三分けにし、細いメガネをかけている。

性格:一言で言うなら生真面目で教授らしい性格。融通が効かないことはあるものの、いたって善良な人間であるので、規則の範囲であれば探索者たちに協力的である。物理学者であると共にオカルト好きでもあり、全てのオカルト事を物理学で証明すべく、日々研究に勤しんでいる。

 

★写真立て

中の写真では、ロン毛の地味な男性と、キャップを被った派手な女性が肩を寄せ合って写っている。歳はどちらも高校生くらいだろうか。女性の方は屈託のない笑顔だが、男性の方は緊張しているのかどこかぎこちない笑顔だ。そして、その男性が昔のタカハシであるとファンならばすぐに分かるだろう。

「ここで【知識】お願いします。」

蒼炎 定春 CCB<=80 【知識】 (1D100<=80) > 78 > 成功

四宮 圭 CCB<=90 【知識】 (1D100<=90) > 34 > 成功

獅子戸 修司 CCB<=65 【知識】 (1D100<=65) > 72 > 失敗

如月 凛 CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 26 > 成功

「えー、女性の被っているキャップが、昔に流行っていたロックバンド「RuRu-yeah」のグッズであることを知っています。かなりコアなバンドであったため、彼女がかなりのロック好きだったのではないかと予想できます。」

「美人やな。」

「あれちゃうん、タカハシの彼女じゃないん?」

「あの〜、言って良いっすか。この女の人俺の従姉妹なんっすわ。死んじゃったんすけど。」

L「えっ!」

「へぇ〜。」

「あんたの従姉妹美人やな。」

「じゃぁ情報を。」

 

★蒼炎の従姉妹

蒼炎は仲の良かった従姉妹がいた。

彼女もあなた同様にロックが好きで、いつも笑顔を絶やさない明るい女性だった。

しかし、彼女は去年35歳の若さでこの世を去った。死因は事故死。未だに蒼炎の心の傷は癒えていない。

あなたは、従姉妹が大切にしていた「黒い石のペンダント」を形見として所持している。従姉妹からは、"音響石"というとても珍しい石でできているということを聞いている。闇のように黒いが表面は虹のようにキラリと輝くとても美しい石である。

 

「これって、写真に触れても大丈夫?」

「全然大丈夫ですよ〜、触れますか?」

「え、なんか気のせいなんかもしれへんねんけどさ、このタカハシさんやったけ…なんかめっちゃ顔…なんか困ってるんか照れてるんか…よう分からんけど。これはなんかあったんすか?」

「じゃぁそうだな〜…【心理学】の半分の成功値で振ってください。」

「わしが振るんっすか?」

「え、誰でもいいですよ。」

「一番高い人やろ。」

如月 凛 CCB<=35 【心理学】 (1D100<=35) > 34 > 成功

「うおっ、ギリ!…え〜っと、では彼は照れているというふうに感じますね。」

「照れてるんか。珍しいな。照れてんの。」

「そうですね。いつもは無関心なので。」

「一通り探索し終わったのですが、ここからどうしますか?」

「もう調べるところないんやったら次行こうや。」

L「おっけー。」

 

編集後記

投稿が約三日遅れました。すみません。

しかし!今回は歴代最長です!おそらく後にも先にもこれ以上は無いかと!

長々とありがとうございました。次回もお楽しみに。

 

▼次回はこちら▼

 

 

-【クトゥルフ神話TRPG】-----------------------------------------------------------------
本作は、「 株式会社アークライト  」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION 「クトゥルフ神話TRPG」

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