ありがとう。 | 変色彼女と流血彼氏。

ありがとう。

別れをつげ

今彼は1人電車の中。

あたしは1人PCの前。

7時まで一緒にいました。

遠距離が長く続かない訳が

分る気がします

本当に寂しい。

人一倍ぬくい体温で

ギンギンに冷えた冷房の部屋で

アタシを温める手が

愛おしくて仕方なくて

そのときだけは

デブも悪くないと

思いました。


2人で一緒に笑いあって

楽しくて仕方がないときに

1通のメール。

名前も忘れた誰かも知らない

男のメールでした。

あたしはトモと会えない事を理由に

色々な男友達をメールで作って

写メ送って遊んでいたんです。

電話したり

顔も知らない誰かと

あたしは笑っていた。

その遊んだ人の一人でした。

人一倍寂しがり屋で

人一倍甘えんぼで

人一倍束縛が強い彼。

アタシが何も言わずしていた事が

とてもショックらしくて

無表情で目が死んだ魚で。

見たことのない影のある顔。

アタシは沼にはまるまいと

ただただ

押し黙るだけ。

「今回が最後。信じてあげる。」

そういってきつく抱きしめてくれた手は

人一倍温かかった。

彼は今まで散々な恋愛を経験してきて

何も恋愛について知らなかったアタシと出会って。

あたしは愛を感じたいトモを

いつか満たせてあげられるだろうか。

彼が電車の中で見る夢は

悪夢じゃありませんように。