ニュートラルに生きる力 〜ナヴァル・ラヴィカントから学んだ幸福論〜


図書館で『シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント』を借りて読みました。


実はこの本、無料で公開されているんです。

「金儲けのために書かれた本は信用できない」という言葉も本物すぎる。

https://www3.sunmark.co.jp/book_files/pdf/978-4-7631-3979-5.pdf


  幸福は「ニュートラル」な状態にある


「人生に何かが欠けているという感覚がなくなったとき、幸福がやってくる。」


そして、「ニュートラルな状態こそ完全な状態だ」と。

子どもが幸せそうに見えるのは、「こうあるべき」などと考えずに、今この瞬間に没頭しているから。


私もつい「あと◯万円貯まれば」「次の目標を達成すれば」と考えてしまいますが、

実はその考えこそが不幸の入り口なのかもしれません。

  変えられるのは自分だけ


「自分は変わらないが世界は変えられる、と考えがちだが、実は変えられるのは自分で、世界はおおむね変わらない。」


変えられないとわかっていても、職場でも政治でも、「周りが変わればいいのに」と思ってしまいます。

最終的に変えられるのは自分の考え方と反応の仕方だけなんですよね。つい忘れてしまうので反省。


  幸福な人とは


「幸福な人とは、いつも幸せな人ではない。幸福な人とは、生まれながらの心の平安を失わずに、物事を自然体で受け止められる人だ。」


どんな出来事にも過剰に反応しない心の余裕

これは投資にも通じます。

株価が上がっても下がっても、

心の平安を保てる人こそが本当の勝者なんだと思います。

  欲望という契約


「欲望とは、『欲しいものを手に入れるまで不幸でいます』という契約を、自分自身と交わすことだ。」


この一文、強烈でした。

「FIREしたい」「資産を◯円にしたい」

そういう目標も、実は「不幸でいる契約」なのかもしれません。


でも、その過程を楽しめるなら、それはもう幸福の一部

私は今日も、相場を眺めながら静かな幸福を感じています照れ


  期待から自由になる


「心の平安の敵は、社会や他人によって植えつけられた期待である。」


「こう生きるべき」「この年齢ならこうあるべき」

そうした他人の期待に縛られることが、

心の平安を一番奪うのかもしれません。


ナヴァルの言葉を読んで、少し肩の力が抜けました。

もっとニュートラルに、もっと自由に。

そんな生き方を目指したいですね。


  「稼ぐ」と「幸せになる」は別のスキル


ナヴァルはこうも言います。

「お金を稼ぐ力と、幸せである力は別物だ。」


株価が上がって資産が増えても、

「もっと」「次は」と思う限り、幸福にはたどり着けない。


そして彼はこう続けます。

「お金は時間を買う手段だが、幸福を買う手段ではない。」


FIREも同じ。

経済的自由を得ても、心が自由でなければ意味がないんです。


  比較の罠から抜け出す


「幸福を遠ざける最大の要因は比較だ。」


SNSを開くと、資産額や旅行、成功の話ばかり。

でもそれは、他人のハイライトと自分の舞台裏を比べているだけ


本当に比べるべきは、他人ではなく「昨日の自分」。

少しでも穏やかに過ごせた日、それが小さな成長だと思うようになりました。


  幸福とは「静かな充足」


ナヴァルの思想を一言でまとめるなら、

「幸福とは静かな充足」


派手な成功でも、他人に見せるための生き方でもなく、「今日も悪くないな」と思える穏やかな日々。


資産が増えても減っても、

市場が荒れても落ち着いていられる心。

それが、投資家としての成熟なのかも。


  おわりに


ナヴァル・ラヴィカントの本は、思想書でありながら、FIREを目指す人やインデックス投資家にも響く内容でした。


「欲望を減らすことが、最も安定したリターンを生む投資である。」


この言葉を胸に、

今日もお金にはしっかり働いてもらいつつ、

自分は静かにニュートラルでいたいと思いますニコニコ