箱根駅伝は往路、復路ともにスタートは8:00。少なくとも午前3時前後には起きて、真っ暗な中で朝練習をします。午前3時前後に起きるとなると前日はかなり早く寝ることとなります。これもいきなりではなく、数日前から寝る時間を近づけていきます。

 当日の朝、選手の最終的な区間変更が行われます。エース区間、有力選手であっても当日補欠に回ることも多々あります。また、寸前まで誰が走るのかわからないケースもあります。

 多くの場合は選手には最終的に当日の朝練習の様子を見て、誰が走るかを言い渡されます。もちろんケガや発熱で走れないとわかっている場合は別です。

 というのも、はやく走らないことがわかってしまったりすると万が一の場合に準備が間に合わないのです。誰が走っても良いという準備を全員が寸前までしておくことが必要なのです。

 私の場合は、山の区間だったので前日、小田原で最終調整を行い、準備するよう言い渡されてから車で山に登りました。

 家族が沿道に応援に来ている場面をよく目にしますが、実際に走るかどうかわからないので微妙です。

 

 さて、復路6区のスタートは8:00。1月3日の朝8時は息も凍るほどの冷え込みです。そして問題は天候、そして路面の状況です。

 すべての大学がそうとは言えませんが、実は早朝、小田原からコースを車で上り、ポイントになる地点で降りて実際に走ってくるスタッフがいるのです。そして路面が凍結していないかどうかなどを報告してくれるのです。大学によってはポイント付近に前泊して確認している大学もあるかもしれません。

 テレビ中継の始まる午前7時前からさまざまなドラマが始まっているのです。