戦国最大の土の城。
北条時代の小田原城はそう言われていました。
今や遺構は市街地化され
その城を感じることは難しくなっています。
数少ないですが整備され残っている場所の一つが
三の丸新堀土塁
(見学可能時間10:00~15:00)
大きな看板がありますが
こちらも前回の八幡山古郭東曲輪と同じく
何もない。
ひたすら土塁を堪能するだけ
階段があるので土塁上へ行ってみます。
「おーっ!!キレイ!!」
ここからは素晴らしい景色。
相模湾そして町並みを一望、石垣山一夜城がある笠懸山も・・。
この景色でフッと思い出したのがこれ
1590年小田原合戦時の布陣です。
(画像はお借りしました)
黒丸の位置が三の丸新堀土塁。
すぐ北が以前紹介した惣構え・小峯御鐘ノ台堀切で
箱根からやってくる豊臣兵に備えて万全の守りを敷いた場所。
時が時ならここからの景色は
海に九鬼・毛利
陸に細川忠興~木村重茲と
小田原城をズラリと囲んだ豊臣の大軍。
「来るなら来い」
北条兵のそんな声が聞こえてきそう。
そしてここから見えた笠懸山。
ある日一夜にして魔法のように現れた石垣山一夜城。
「なんだありゃ~」
「なんであんなものが~いったい秀吉って何者
」
今度はそんな叫びが聞こえてきそう。
そうやって小田原合戦に思いを馳せると
何もない三の丸新堀土塁ですが
想像だけでワクワク。
すぐ近く(徒歩3分)に小峯御鐘ノ台堀切があるので
ここにプラス北条の惣構えも一緒に見学が出来ます。
無料駐車場もあるので
石垣山一夜城とセットで廻ってみると面白いかもしれません。